‘まぶたのたるみ’ カテゴリーのアーカイブ

症例写真【眼瞼下垂症手術】

2017年6月16日 金曜日

坂クリニック・木下です。

久しぶりに眼瞼下垂症手術

の症例写真を紹介します。

患者さんは 70才の明るく元気な

女性です。

友人の眼科ドクターからご紹介

いただきました。

その眼科医のお母様でもあり、

いつもとは違うプレッシャーを

感じながらの手術となりました。

(写真の掲載をお許しいただき

ありがとうございました。)

手術前の写真です。

before_ before (2)_

眼瞼下垂症の程度としては軽度です。

目尻側の皮膚のたるみが目立ちます。

 

余剰皮ふ(たるみ)を切り取り

眼瞼挙筋前転法を行いました。

 

手術直後の状態です。

直後 (2)_ 直後_

腫れと内出血は少なめですみました。

 

1週間後の抜糸直後の状態です。

手術後の冷却を頑張っていただけた

とのことで、1週間目の腫れも

最小限で済んでいます。

PO 1w_ PO 1w (2)_

1ヵ月後の状態です。

まぶた全体のむくみがまだ残って

いますが、まぶたの開き具合は

良好です。

Post1M_ Post1M (2)_

傷あとの状態です。

薄ピンク色の細い線が傷あと

(=ふたえのライン)です。

PO 1M_

 まぶたのむくみや傷あとが落ち着く

までに最短で術後3ヵ月を要します。

また経過を報告したいと思います。

症例写真【下まぶたたるみとり手術・19日目】

2016年4月25日 月曜日

坂クリニック・木下です。

今月中旬まで学会準備に縛られて

いましたが、その解放感にしっかり

浸ったため、症例写真の紹介も

ボチボチ再開したいと思います。

 

今回は、「下まぶたのたるみ・クマ」を

改善させるための手術の一つである

『下まぶたたるみとり手術(筋皮弁法)』

の症例写真を紹介します。

当院では、下まぶたのたるみ・クマ改善目的

の手術として、下記の 4種類があります。

① 経結膜脱脂術

② 皮弁(ひべん)法

③ 筋皮弁(きんひべん)法 ←今回の術式

④ ハムラ法

( ハムラ法についての過去の記事は

>>こちら )

《術式を選択する際は、下まぶたのたるみの

程度だけでなく、頬のボリューム低下など

周囲の状態も考慮しながら慎重に決定します。》

 

術前写真です。

Before_ Before (2)_ Before (3)_

70代女性で下まぶたのふくらみ(目袋)

とともに皮膚のたるみが存在します。

数十年前に同じ手術を他院で受けておられ、

傷あとの白っぽい線が見えると思います。

頬部前面のボリューム(ふくらみ)の低下

もあるため目袋の下のくぼみ(クマ)が

余計に目立つ印象です。

今回の手術では、脂肪の減量後に

たるんだ皮膚を最低限切除し、皮膚と

眼輪筋が重なった「筋皮弁」で下まぶた

のハリを取り戻しました。

 

術後 5日目の抜糸終了時の写真です。

PO5_

皮下出血斑を両側にみとめます。

5日目にしては腫れが少なくすみました。

 

術後 19日目です。

(斜め方向写真で目線が異なって

おり比較しづらくなっています。)

PO19_ PO19 (2)_ PO19 (3)_

腫れも皮下出血斑もほとんど

目立たなくなりました。

傷あとは2~3ヵ月間ピンクの線

として認識されるため、メイク等

で隠していただいています。

症例写真【眉毛下切開】

2016年1月20日 水曜日

坂クリニック・木下です。

1月は症例写真をできるだけ紹介

しようと思っています。

さて、

上まぶたのたるみを改善

させるための切開手術には、

たるんだ皮膚

「二重まぶたのラインに沿って

切除する方法」

「眉毛の下縁にそって切除する方法」

があります。

今回は後者である『眉毛下切開(切除)』

手術の治療経過を紹介します。

 

上まぶたのたるみ改善を希望された

40代女性です。(10年以上前に

埋没法を受けています。)

Preop_

手術前の写真(↑)では、

無意識に眉毛を少し引き上げて

たるんだ皮膚のかぶさりを

軽減させています。

PO0_

縦方向10mm幅、横方向40mm幅の

皮膚を切除し、細かく縫合した直後です(↑)。

 

手術後 1, 2, 3ヵ月目の写真を順に並べます(↓)。

PO1M (2)_ PO2M_ PO3M_

最初はピンク色の細い線として

認識できた傷あとが徐々に

目立たなくなっていく経過が

わかると思います。

PO4M_ (2)

最後の写真が手術後 4ヵ月です(↑)。

余分な皮膚がなくなり、まぶたを

開く際の抵抗が減ったため、無意識に

眉毛を引き上げてしまうことなく、

楽に目を開けられるようになっています。

(通常の眉毛の位置が下がりました。)

眼瞼下垂症 ③(術後経過)

2015年10月10日 土曜日

坂クリニック・木下です。

10月に入り、

先々月ブログデビューした皮膚科の

Dr.中園と競うように

更新していますが・・・

いつまで勢いがもつでしょうか??

さて、いつもシリーズ化してしまう

眼瞼下垂症ですが、今回で 3回目です。

1回目はこちら>>

2回目はこちら>>

下は手術から 5日目の抜糸直後です。

PO5_ PO  5_

腫れのピークは過ぎていますが、

腫れの影響で黒目の露出は

まだ少し制限されています。

腫れが目立つこの時期は、

どうしてもオーバーな二重まぶた

に見えてしまいます。

内出血のあとは薄い黄色に変化し

メイクで隠せるレベルです。

抜糸後 1ヵ月目です。(メイクあり)

抜糸後4w (2)_ 抜糸後4w (1)_

まぶたを開けやすくなったために

おでこの筋肉を使わなくなり、

まゆ毛の位置が下がっています。

腫れがまだ少し残っているため、

傷あとのくぼみが目立つ時期です。

 

抜糸後 3ヵ月半(メイクあり)と

手術前の比較です。

抜糸後3.5M (2)_ PreOP_

抜糸後3.5M (1)_

 肝心のまぶたの下がりはしっかり

改善しています。

目ヂカラがアップし、生き生きとした

目つきに変化しています。

手術前にみられた、

「眉毛挙上(びもうきょじょう)」変化、

「上まぶたのくぼみ」、

「二重まぶたの幅の広がり」についても

すべて改善しています。

目を閉じると左上まぶたの腫れが

わずかに残っているのがわかります。

メイクのため見えませんが、

傷あとの線はまだごく薄いピンク色

で残っていると思われます。

(ピンク色が消えるまでに通常 3ヵ月

前後を要します。)

眼瞼下垂症 ②(術式と費用など)

2015年10月5日 月曜日

坂クリニック・木下です。

前回の続きです。

1回目はこちら>>

 

下は手術終了直後の写真です。

PostOP_ Post OP_

腫れはまだピークではありませんが、

内出血のあと(皮下出血斑)

痛々しいです(個人差あり)。

この時点で腫れのために黒目はまだ

隠れていますが、まぶたの開きやすさ

はすでに自覚できているため、

手術前よりも「まゆ毛の位置が

下がり」、「上まぶたのくぼみ」

も目立たなくなっています。

 

手術は保険適用での『眼瞼挙筋前転

(がんけんきょきんぜんてん)法』

を行いました。

手術時に発生する費用は約 45,000円

( 3割負担で両側手術の場合)です。

せっかく上まぶたの皮膚を切開するわけ

ですから、目を開けやすくするための

眼瞼挙筋の処理(挙筋腱膜の前転と

瞼板への固定)だけでなく、

必要があれば皮膚のたるみも

きちんと処理(切除)します。

ご希望に応じて手術後に二重まぶたに

落ち着くための処理も行います。

これらの処理をきちんと行おうとすると

手術前の細かいデザインが重要となる

ため、手術前に時間をかけて切除範囲

などを丁寧にマーキングします。

また、二重まぶたのラインづくりの

ための工程も加わるため、手術の

所要時間も当然長くなり、手術だけで

通常1時間半~2時間を要します。

実際の現場では、ほとんどの患者さんが

上記処理を必要としたり希望されるため、

手術当日は十分に時間を確保するように

しています。

 

『挙筋前転法を行うにあたって、

皮膚のたるみの切除や二重まぶたを

作るための処理を併用することは、

保険診療で求められている手術の

工程ではないため、上記料金内や

限られた時間内でそれを「する」

のか「しない」のかはドクターの

裁量に任されています。』

≪つづく≫

眼瞼下垂症 ①(原因や症状など)

2015年10月3日 土曜日

坂クリニック・木下です。

いよいよ10月になりました。

少しずつ肌寒くなってきましたが

過ごしやすい季節です。

 

今回紹介するのは、久しぶりに

眼瞼下垂(がんけんかすい)症

症例写真です。

モニター患者さんではなかった

のですが、ブログへの写真掲載を

お許しいただき感謝しております。

今回は手術経過写真だけでなく

保険診療での眼瞼下垂症手術の費用

などについても触れていきたいと

思います。

 

ハードコンタクトレンズ使用歴が

40年弱の 50代女性です。

花粉症もあり時々目をこすっていた

ようです。

長期にわたるコンタクトレンズの使用や

目をこする癖といった外的刺激は

腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂症

原因になるとされています。

眼瞼下垂症は先天性(生まれつき)と

後天性(生まれつき以外)に分けられ

ますが、長期の外的刺激や加齢による

腱膜性眼瞼下垂症で来院される後天性

の患者さんが断然多いです。

 

さて、手術前の状態です。

PreOP_ Pre OP_

角膜(黒目)の上1/2近くが隠れた

中等度の眼瞼下垂症です。

見づらさ(まぶたの開けづらさ)を

無意識におでこの筋肉で補っている結果、

まゆ毛の位置が高くなっている

「眉毛挙上(びもうきょじょう)」変化

がみられます。

眼瞼下垂症に伴いやすい変化である

「上まぶたのくぼみ」も目立ち始めて

います。

まぶたの下がりに伴う「二重まぶたの

幅の広がり」も目立ちます。

ご本人の悩みは以下の内容でした。

・目を大きく開けない

・夜になるとまぶたが落ちてきて見づらい

・頭痛・肩こり

眼瞼下垂症の患者さんの多くが

訴える代表的な症状です。

 

≪つづく≫

症例写真【下まぶたたるみとり(ハムラ法)②】

2015年8月29日 土曜日

坂クリニック・木下です。

何回か前に紹介したハムラ法の

症例写真の続きです。

下まぶたのたるみ・クマに対して

『ハムラ(Hamra)法』を行った

70代女性です。

 

下の3 枚は、術後 6日目の抜糸直後の

状態です(最小限のメイクあり)。

PO6 (1)_

PO6 (2)_ PO6 (3)_

まだまだ腫れている時期です。

内出血による皮下出血斑は

通常もう少し目立つのですが、

幸いあまり目立っていません。

 

異なる角度の写真を、

術前と術後 3ヵ月半で

下に並べてみました。

(視線の方向や撮影角度が

異なっていますが・・・)

PreOP (1)_ PO3.5M (1)_

PreOP (2)_ PO3.5M (5)_

PreOP (3)_ PO3.5M (4)_

気になっていたクマは目立たなく

なりました。

傷あとの線の赤みはなくなりました。

しかし、写真のように地肌の色よりも

白っぽく見えてしまうことがあります。

下3枚はさらに時間が経過し、

手術後10ヵ月の写真です。

PO10M PO10MR PO10ML

手術後3ヵ月半の時よりは

たるみが少し認められます。

年齢相応、または70代としては

すっきりした目もとに仕上げられた

と思います。

(年齢的に、皮膚のたるみ・小じわ・

脂肪のふくらみをゼロの状態に

持っていくのは困難です。)

症例写真【下まぶたたるみとり(ハムラ法)①】

2015年7月24日 金曜日

坂クリニック・木下です。

今回は下まぶたのたるみ・クマに

対するたるみとり手術の一つである

『ハムラ(Hamra)法』の症例写真

を紹介します。

PreOP (1)_

70代女性で下まぶたのふくらみ(目袋)

とともに皮膚のたるみが存在します。

他にも、下まぶたを構成する筋肉(眼輪筋)

や瞼板(けんばん)によるまぶたの支持性も

低下し始めており、下まぶたをつまむと

簡単に眼球から離れてしまい、指を離すと

元の位置に復元する力も弱まっている

印象でした。

PreOP (2)_ PreOP (3)_

頬部前面のボリューム(ふくらみ)の低下も

あるため目袋の下のくぼみ(クマ)が強調

されています。

クマを改善させたいけれど手術は希望しない

という場合は、ヒアルロン酸の注入で対応

することになりますが、注入でクマが浅く

なっても目袋そのものは変化しないため

あまりスッキリしません。

手術での改善を希望された場合は、

下まぶたのたるみとり手術と同時に

クマの凹み部分に目袋の脂肪を移動させ

充填するハムラ(Hamra)法が効果的です。

つづく・・・。

 

 

症例写真【上まぶたのたるみとり】

2015年6月5日 金曜日

梅雨に備えて髪を切った

坂クリニック・木下です。

 

今回は、 60 代女性の

『上まぶたのたるみとり手術』

の症例写真を紹介します。

(写真の掲載をお許しいただき

ありがとうございました。)

 たるんだ上まぶたの皮膚が

二重まぶたを隠すようにかぶさって

しまい、奥二重に見えます。

PreOP_

無意識におでこに力を入れて眉毛を

少し引き上げ、たるんだ皮膚の

かぶさりを軽減させようとしています。

二重まぶたのラインに沿って

上まぶたの余分な皮膚を切除し、

二重まぶたのラインをきちんと

作り直す手術である、

『上まぶたたるみとり』を

行いました。

二重まぶたの幅は 7 mmで設定し、

余分な皮膚は 10 mm幅で切除しました。

まぶたの腫れぼったさの改善のために、

眼窩(がんか)脂肪の必要最小限の

減量も行っています。

 

術後 6 日目です。(下2枚)

まだまだ腫れと内出血(皮下出血斑)

が目立ちます。

PostOP6th_ PostOP 6th_

術後 3週半です。

PostOP25th_

腫れは順調に引いてきており、

メイクでのカモフラージュも

有効です。

 

術後 3 ヵ月です。

(一番下は比較用の術前写真です)

PostOP3M_ PO3M_

PreOP_

目尻側のたるんだ皮膚のもたつきが

なくなり、二重のラインが取り戻され

ています。

無意識に眉毛を上げることがなくなり

眉毛の位置が下がってきています。

また、眉毛の位置が下がったことで

鼻の付け根の横ジワが少し目立ち始めました。

 

術後 3カ月の段階で一見仕上がったように

見えますが、傷あとやむくみがまだ完全には

落ち着いてない場合も多く、今後さらに

自然な感じに変化してくると思われます。

この後の写真がまだありませんが

また経過を紹介したいと思います。

症例写真【上まぶたのたるみ&軽度の眼瞼下垂症②】

2015年4月29日 水曜日

坂クリニック・木下です。

昨日は眼瞼下垂症手術の

術後1ヵ月目までを紹介しました。

 

手術の内容ですが、

二重まぶたの幅を7mmで設定し、

たるんだ皮膚を最大10mm幅で

目尻よりも外側まで切り取りました。

眼瞼下垂症に対するメインの処理として

眼瞼挙筋前転(がんけんきょきん

ぜんてん)法を行いました。

 

参考までに術前の写真です。

(普段どおり正面を見つめて

いただいています。)

PreOP

術後6ヵ月目の状態です。

PostOP6m

 

腫れが完全に消失しているために、

術後1ヵ月目時にまゆ毛の下垂で

強調されていた全体の腫れぼったさ

がなくなっています。

また、普段どおり目を開いて

いただいているだけですが、

黒目もしっかり露出しています。

PostOP6mScar

まぶたの皮膚を伸ばして傷あとを

露出させた写真です。

傷あとは白っぽい肌色に落ち着き、

不自然な凹みもないためノーメイク

でも目立ちません。