2015年10月 のアーカイブ

眼瞼下垂症 ①(原因や症状など)

2015年10月3日 土曜日

坂クリニック・木下です。

いよいよ10月になりました。

少しずつ肌寒くなってきましたが

過ごしやすい季節です。

 

今回紹介するのは、久しぶりに

眼瞼下垂(がんけんかすい)症

症例写真です。

モニター患者さんではなかった

のですが、ブログへの写真掲載を

お許しいただき感謝しております。

今回は手術経過写真だけでなく

保険診療での眼瞼下垂症手術の費用

などについても触れていきたいと

思います。

 

ハードコンタクトレンズ使用歴が

40年弱の 50代女性です。

花粉症もあり時々目をこすっていた

ようです。

長期にわたるコンタクトレンズの使用や

目をこする癖といった外的刺激は

腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂症

原因になるとされています。

眼瞼下垂症は先天性(生まれつき)と

後天性(生まれつき以外)に分けられ

ますが、長期の外的刺激や加齢による

腱膜性眼瞼下垂症で来院される後天性

の患者さんが断然多いです。

 

さて、手術前の状態です。

PreOP_ Pre OP_

角膜(黒目)の上1/2近くが隠れた

中等度の眼瞼下垂症です。

見づらさ(まぶたの開けづらさ)を

無意識におでこの筋肉で補っている結果、

まゆ毛の位置が高くなっている

「眉毛挙上(びもうきょじょう)」変化

がみられます。

眼瞼下垂症に伴いやすい変化である

「上まぶたのくぼみ」も目立ち始めて

います。

まぶたの下がりに伴う「二重まぶたの

幅の広がり」も目立ちます。

ご本人の悩みは以下の内容でした。

・目を大きく開けない

・夜になるとまぶたが落ちてきて見づらい

・頭痛・肩こり

眼瞼下垂症の患者さんの多くが

訴える代表的な症状です。

 

≪つづく≫