2014年12月 のアーカイブ

仕事納め

2014年12月29日 月曜日

坂クリニック・木下です。

赤坂クリニックは今日の13時までで

年内の診療を終了しました。

最終日にふさわしく(?)、

眼瞼下垂症手術(挙筋前転術)

眉毛下切除による上まぶたの

たるみとり手術があり、気を抜く

ことなく締めくくることができました。

大みそかや1月2日にもキズのチェックや

ガーゼ交換はきちんと行います。

 

今年1年も多くの患者さんに

来院していただき心から

感謝しています。

来年も形成外科・美容外科・

美容皮膚科診療に真剣に取り組み

続けますので、引き続きよろしく

お願いいたします!!

 

ブログも毎日は無理そうですが、できるだけ

マメに更新したいと思っていますので、

よろしければ時々チェックしてみてください!

IMG_2954

唐突ですが写真は

唐津城と高島のツーショットです。

宝くじの神様が住む島とのことで、

この時期に縁起が良さそうかなと

思いまして・・・。

(個人的には宝くじは

全然買ってませんが・・。)

背中のタトゥー ②【2回目手術後】

2014年12月28日 日曜日

坂クリニック・木下です。

今日は今年最後の日曜日です。

すごしやすい天気になりました。

昨日手術した患者さんなどの

キズのチェックやガーゼ交換のために

出勤中です。

写真

今朝の福岡城のお濠です。冬のお濠は

枯れた蓮の花で心なしかもの寂しげです。

 

 さて、前回紹介した肩甲部の

タトゥー患者さんのその後の経過です。

PO4w

 初回手術から5カ月後に2回目の手術

を行い、タトゥー切除が完了しました。

写真は2回目の手術後4週間目の

状態です。1回目の手術後同様、

テープにかぶれてキズあとの周囲が

赤くなっています。

 

肩周囲は傷が治る過程で傷あとの幅が

広がったり赤く盛り上がる

『肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)』

という状態になりやすいエリアの

ひとつです。

傷あとがミミズ腫れのように見えるのは

肥厚性瘢痕を生じにくくするために

皮膚を縫う際にわざと盛り上げている

からです。

数か月の経過で平らになります。

今後さらに傷あとが落ち着いたら

また報告したいと思います。

背中のタトゥー ①【1回目手術後】

2014年12月22日 月曜日

今朝もかなり寒かったですが

髪も少しずつ伸びてきて

うなじの寒さがやわらいできた、

坂クリニック・木下です。

 

今回は、20代女性の背中

(両側肩甲部)のタトゥー切除

手術の症例写真を紹介します。

(写真掲載をお許しいただき

ありがとうございました)

術前

 左肩の絵柄の横幅が7cm、

右は6cmでした。

(1回の手術で両方のタトゥーを

完全に切除するのは絶対無理な

サイズです。)

カウンセリングの結果、

2~3回に分けて切除する方針に

しましたが、タトゥーを完全に

切り取ってしまうまでの期間に

少し制限がありましたので、

両側同時に手術を行っていく

ことになりました。

(同時に手術すると左右それぞれの

傷どうしが引っ張り合うことになり、

切除する幅に制限を受けたり、傷あと

の幅が拡大しやすくなるデメリット

があります。期間に制限がなければ

片側ずつ行うのが理想です。)

第1回目の手術では、左5.5cm幅、

右4.5cm幅を切除しました。

 

PO1.5M L PO1.5M R

手術後1.5ヵ月の写真です。

毎日貼っていただいていたテープに

少しかぶれています。

傷あとの線の赤みがまだまだ目立つ

時期です。傷あとの幅が一部で拡大

しているのもわかると思います。

続く。

眼瞼下垂手術 術後経過 ④

2014年12月17日 水曜日

先日受験した漢字検定準2級

に無事合格できた

坂クリニック・木下です。

漢検

あくまでも高校在学レベルですが・・・。

一応がんばりました・・・。

さて、長らく続いた眼瞼下垂症手術

シリーズは今回でやっと最終回です。

今回は手術後8ヵ月の写真(上)と

手術前の写真(下)を並べて紹介します。

最初に、正面をフツーに見てもらいました。

黒目の露出量は左右ほぼ対称です。

眼瞼下垂の再発はありません。

PO8M-2 術前 正面

最終結果として、右に比べると

左の方がたるんだ皮膚のかぶさりが

やや多く、あとちょっと皮膚を多めに

切除するか、ふたえのラインの高さを

もう少しだけ上に設定しておいても

よかったかもしれません。

このあたりのさじ加減は、手術前の時点で

予測するのが結構難しいところです。

(手術後の眉毛の位置の変化などで左右される

ポイントだからです。)

次に、目を大きく開いてもらいました。

不自然なほどのギョロ目にはなっていません。

PO8M-3 術前 前頭開瞼

顔を位置を変えずに上の方を見て

もらいました。額のシワをほとんど

寄せずに上を見ることができます。

PO8M-4 術前 上方視

下の方を見てもらいました。

PO8M-5 術前 下方視

8ヵ月経過していますので

腫れや傷あとが気になることは

さすがにありません。

ノーメイクでも手術を受けたこと

自体まず気づかれないと思います。

 

この患者さんの一連の経過は、一般的な

経過と比較して腫れや内出血も少なく、

傷あとが目立ちにくくなるまでの期間も

短かったといえます。

同じ手術内容でも手術後の経過には必ず

個人差がありますのでご了承ください。

今回のシリーズで写真の掲載をお許し

いただいた患者さんに深謝いたします。

眼瞼下垂手術 術後経過 ③

2014年12月15日 月曜日

坂クリニック・木下です。

昨日久しぶりにキャナルシティ博多

に行きました。

Canal City

ユニクロで従来のヒートテックより

値段も暖かさも約1.5倍の『極暖』

肌着を買い込んだ後に、レーザー

治療のセミナーに参加して

真面目に勉強してきました。

 

さて、ダラダラ継続中の

眼瞼下垂手術ネタです。

今回は手術後2ヵ月と3ヵ月の

写真を紹介します。

まず2ヵ月目の写真です。 PO2M-1

手術後の痛々しさなどは

すでにないかと思います。

PO2M-2

二重まぶたのラインより上の皮膚

にまだ腫れが残っていますが、

事情を知らない人からは

気づかれない程度だと思います。

 

次に3ヵ月目の状態です。

PO3M-2 PO3M-1

腫れが完全に引いています。

上まぶた特有の薄くしなやかな

皮膚に戻り、目を開けた時も

閉じた時も自然に二重ラインに

かぶさっています。

 

そしてなによりも、

眉毛を引き上げることなく

(=おでこがリラックスしたまま)

目ヂカラがアップしています。

この効果こそがこの手術の目的です。

眼瞼下垂手術 術後経過 ②と『釜喜利うどん』

2014年12月11日 木曜日

寒い冬にはやっぱり

アツアツのうどんだねっ!

ということで、先日のランチに

以前から気になっていた

警固交差点から少し赤坂寄りにある

『釜喜利うどん』に行ってきた

坂クリニック・木下です。

かまきり (3)

午後からの仕事に備えて

ゴージャスに「特上肉うどん」

をいただきました。

かまきり (1)

肉うどんの具としては珍しい

大きく柔らかいお肉は、

食べ応えがありました。

しっかりした出汁との

相性も良かったです。

(麺の個性や特長は舌が不勉強で

よくわかりませんでした・・・。)

 

 

さて本題です。

前回紹介した眼瞼下垂症の

手術(眼瞼挙筋前転法)後

1ヵ月時の経過写真で1枚

載せ忘れていました。

私の指で眉毛を引き上げて、

上まぶたの隠れていた傷あとを

撮影したものです。

PO1M-4

ピンク色の細い線(傷あと)が

わかるでしょうか?

『まぶたの手術後の傷あと』

まぶた手術を受ける患者さんの

ほぼ全員が手術前に心配する点

のトップ3に入ります。

(他の点としては、

手術後の腫れや内出血の程度、

最終仕上がりのふたえラインの

左右差などでしょうか)

 

 

ある程度のご年齢の方では

まぶたのたるみ(皮膚)を

取りすぎても不自然な仕上がり

になるため、たるみをわざと

少し残すように手術します。

そのため、目を閉じたときでも

残したたるみが傷あとの上に

少しかぶさって傷あとを隠すため

傷あとはほぼ露出しません。

写真のように無理やり露出させない

限り他人からは認識されません。

目を開いているときは、

傷あとそのものは二重まぶたの

ラインと一体化して他人からは

見えません。

 むしろ、腫れや内出血の方が他人

から認識されやすいため、目立つ

期間はメイクやメガネで

カモフラージュしていただく

しかありません。

 

 

傷あとは手術後最低3ヵ月程度

ピンク色の線に見え、

少し硬い感触も伴うのが

通常の経過です。

その後約半年目までに

白っぽい肌色の柔らかい線に

落ち着きますので

ご安心ください。

 

最後にうどんの参考資料を載せておきます。

かまきり (2)

眼瞼下垂手術について 術後経過 ①

2014年12月3日 水曜日

髪を切ったばかりで

頭やうなじがかなり寒い

坂クリニック・木下です。

昨日の続きです。

手術後1ヵ月経過した写真です。

PO1M-1

目を閉じた状態では手術を受けたことを

他人から気づかれないかもしれません。

 

目を楽に開けてもらった状態です。

ふたえのラインにかぶさる皮膚が

まだ腫れて丸みを帯びているのが

わかると思います。

PO1M-2

手術前のようにおでこの筋肉(前頭筋)を

動員することなく(=眉毛を引き上げることなく)、

瞳孔が余裕をもって露出するレベルまで

まぶたが開いているのがわかります。

 

 

目を大きく開いてもらったところです。

PO1M-3

残っている腫れが目を開くときの

軽い抵抗になっている時期ですが、

おでこの筋肉が手術前よりリラックス

して、眉毛をほとんど引き上げることなく

目がしっかり開いているのがわかります。

 

 

参考までに手術前の同じ表情の写真です。

術前 前頭開瞼

目を開けづらいのに無理に開けようと

しているため、おでこに深いしわを寄せて

なんとなく険しい表情にも見えます。

続く。

眼瞼下垂手術について 手術直後

2014年12月1日 月曜日

坂クリニック・木下です。

今年もあと1か月となりました。

師走の赤坂クリニックは特に

忙しいので、気合をいれて

乗り切りたいと思います!

 

また本日から毎年恒例の

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ヒアルロン酸・ボトックス注射

キャンペーンが始まります。

ぜひこの機会にご利用ください!!

 

さて、前置きが長かった

眼瞼下垂症についての続きです。

前回までに紹介した患者さんは、

右が中等度、左が軽度の

老人性眼瞼下垂症の診断で

手術を行いました。

手術内容は両側の

(眼瞼)挙筋前転法です。

保険適用で行いましたので

薬剤費等を除いた手術手技料

は3割負担の場合、

43,200円です。

 

 

この手術のキモである

眼瞼挙筋腱膜の処理は

松尾法や信州大式と呼ばれる

方法で行いました。

二重まぶたラインの幅(高さ)

は7mmで設定し、

たるんだ皮膚は両側とも

上下方向に10mm幅で

切り取りました。

術直後 前頭開瞼

 上は手術終了時の写真です。

目尻側の皮膚のたるみ処理のために

縫い目が外側まで伸びています。

手術直後からまぶたの開けやすさと

視野の改善を実感されていました。

下を向くとこんな感じです。

術直後 下方視

 この患者さんは手術直後の

腫れや内出血は軽かった方です。

もう少し腫れたり色が変わる

ことの方が多いです。

下が手術後5日目(抜糸直後)の

状態です。

PO5 閉瞼

もちろんまだ腫れてはいますが、

手術後のご自宅での患部の冷却などの

アフターケアをしっかりしていただくと

腫れがひどいことにはなりません。

PO5 抜糸直後

腫れのためにまぶたの開き具合は

少し制限されている状態で、

手術したわりにはパッチリ感が

乏しい時期です。

続く。