2016年4月 のアーカイブ
2016年4月28日 木曜日
先日の「リビング福岡」に
睫毛貧毛症
(まつ毛が細く短く少なくなり不十分な状態)
についての記事が掲載されました。
日本美容皮膚科学会雑誌の最新号には
「睫毛貧毛症治療の最前線」(角田美英先生執筆)
という論文も報告されており、
美容皮膚科ではトピックです。
論文によると、
まつ毛エクステ経験者のトラブルとして最も多いのが、
接着剤による充血や痛み 22.9%
アレルギーによる眼の腫れ11.7%
(重複回答あり)で、
その結果、
自身のまつ毛が抜けてしまう経験を
された方もいらっしゃいます。
トラブルを経験した人は予想以上に多い
という印象です。
また、まつ毛は加齢とともに
短く、細く、色が薄くなる
傾向があります。
まつエクやつけまつ毛でトラブルを経験した方や
年齢によりまつ毛が乏しくなった方に
自分自身のまつ毛を育毛する治療薬
「グラッシュビスタ」がお勧めです。
「グラッシュビスタ」は
2014年に日本国内で初めて
睫毛貧毛症治療薬として
厚生労働省から承認された治療薬です。
夜1回専用ブラシで塗ります。
使用開始後1ヵ月で
長さと色の濃さが有意に改善し、
使用開始後4ヵ月後にはさらに効果が大きくなる
との報告があります。
「グラッシュビスタ」1本はおよそ70日分ですので、
1本目から効果を実感できると思います。
中園
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2016年4月26日 火曜日
赤坂クリニック・木下です。
今回は、
多色彫り(マルチカラー)のタトゥーに
対する最新ピコ秒レーザー《PicoWay》
による治療経過を紹介します。
ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーに比べ
黒以外の様々な色に対して効果があるというのが
ウリの一つです。
すでに日本国内で数種類のピコ秒レーザー
が発売されていますが、機種によって
消しやすい色の得意・不得意があります。
治療開始前のふくらはぎ外側(下腿)
のタトゥーです。
(一部に丸いカサブタが付着していますが、
事前に行ったテスト照射のあとです。)↓ ↓
水色や紫はピコレーザーが効きにくい
可能性があったため、Qスイッチ
アレキサンドライトレーザーも動員
しました。(費用はピコレーザー
のモニター価格のままです。)
(その後1.5ヵ月毎の治療間隔で現在3回目
まで終了しています。)
2回目のピコレーザー 照射後 1.5ヵ月時
の状態です。↓ ↓
赤と黄色が2回の治療で順調に薄く
なっているのがわかると思います。
今後いろいろ工夫しながら
濃い黒・茶色・暗赤色を
せっせと消していく予定です。
今後も引き続き治療経過を紹介したいと
思います。
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2016年4月25日 月曜日
赤坂クリニック・木下です。
今月中旬まで学会準備に縛られて
いましたが、その解放感にしっかり
浸ったため、症例写真の紹介も
ボチボチ再開したいと思います。
今回は、「下まぶたのたるみ・クマ」を
改善させるための手術の一つである
『下まぶたたるみとり手術(筋皮弁法)』
の症例写真を紹介します。
当院では、下まぶたのたるみ・クマ改善目的
の手術として、下記の 4種類があります。
① 経結膜脱脂術
② 皮弁(ひべん)法
③ 筋皮弁(きんひべん)法 ←今回の術式
④ ハムラ法
( ハムラ法についての過去の記事は
《術式を選択する際は、下まぶたのたるみの
程度だけでなく、頬のボリューム低下など
周囲の状態も考慮しながら慎重に決定します。》
術前写真です。
70代女性で下まぶたのふくらみ(目袋)
とともに皮膚のたるみが存在します。
数十年前に同じ手術を他院で受けておられ、
傷あとの白っぽい線が見えると思います。
頬部前面のボリューム(ふくらみ)の低下
もあるため目袋の下のくぼみ(クマ)が
余計に目立つ印象です。
今回の手術では、脂肪の減量後に
たるんだ皮膚を最低限切除し、皮膚と
眼輪筋が重なった「筋皮弁」で下まぶた
のハリを取り戻しました。
術後 5日目の抜糸終了時の写真です。
皮下出血斑を両側にみとめます。
5日目にしては腫れが少なくすみました。
術後 19日目です。
(斜め方向写真で目線が異なって
おり比較しづらくなっています。)
腫れも皮下出血斑もほとんど
目立たなくなりました。
傷あとは2~3ヵ月間ピンクの線
として認識されるため、メイク等
で隠していただいています。
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2016年4月20日 水曜日
赤坂クリニック・木下です。
先日から続いている熊本県を中心とした地震
で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
熊本や大分から通院してくださっている方も
おられるため、今後の状況変化についても
気がかりです。
先週は3日間のお休みさせていただき
福岡国際会議場で開催された
《第59回 日本形成外科学会総会・学術集会》
で発表してまいりました。
最初の地震が発生した時は学会2日目
の夜でした。
私の発表は学会最終日(3日目)でしたので、
自宅で余震を感じながら発表内容の再確認を
行い、無事発表することができました。
今回発表したタイトルは
『刺青治療におけるピコ秒レーザーの役割
:病理組織所見にもとづく治療効果の検討』
というものです。
タトゥー治療におけるピコレーザーの有用性や
その理由を、皮膚の顕微鏡所見から検討した
という内容です。
【ピコレーザー】についてのシンポジウム
という大舞台での発表で緊張しましたが、
ピコレーザーという最新かつ画期的な
機器でタトゥーやシミの治療を安全に
効率よく行っていく上でのヒントを得る
ことができ非常に有意義でした。
また、今回の発表のためにご協力
いただいたモニター患者さんに
感謝いたします。
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2016年4月1日 金曜日
赤坂クリニック近くの
福岡城跡の桜がとっても美しいです。
毎年さくらの季節になると
診察室からみえる風景に心癒されます。
私が考える
肌にとってとくに大切な
3つの習慣についてご紹介します。
1.肌をこすらない。
2.保湿。
3.紫外線対策。
1.肌をこすらない
前回の肝斑の記事でも書きましたが、
肌を摩擦することで
メラニン色素がつくられ色素沈着になったり、
キメがみだれます。
2.保湿
肌が乾燥すると
肌のバリア機能が低下し、
肌荒れをおこしやすくなったり、
かゆみを生じたりします。
小じわの原因にもなります。
3.紫外線対策
日光を浴びることで
体内でビタミンDがつくられるため
必要なものではありますが、
「日本では、あえて日光浴をしなくても
生体に必要な紫外線量は十分に浴びている」
といえます。
過剰な長期間の紫外線は
シミ・たるみの原因になったり、
皮膚癌の原因になることもあります。
洗顔やスキンケアの際に
皮膚を極力こすらないように気を付け、
保湿剤を塗り、
一年を通して日焼け止めクリームを使用する
というのが私がおすすめするスキンケア法です。
中園
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