‘眼瞼下垂症’ カテゴリーのアーカイブ

症例写真【眼瞼下垂症手術】

2017年6月16日 金曜日

坂クリニック・木下です。

久しぶりに眼瞼下垂症手術

の症例写真を紹介します。

患者さんは 70才の明るく元気な

女性です。

友人の眼科ドクターからご紹介

いただきました。

その眼科医のお母様でもあり、

いつもとは違うプレッシャーを

感じながらの手術となりました。

(写真の掲載をお許しいただき

ありがとうございました。)

手術前の写真です。

before_ before (2)_

眼瞼下垂症の程度としては軽度です。

目尻側の皮膚のたるみが目立ちます。

 

余剰皮ふ(たるみ)を切り取り

眼瞼挙筋前転法を行いました。

 

手術直後の状態です。

直後 (2)_ 直後_

腫れと内出血は少なめですみました。

 

1週間後の抜糸直後の状態です。

手術後の冷却を頑張っていただけた

とのことで、1週間目の腫れも

最小限で済んでいます。

PO 1w_ PO 1w (2)_

1ヵ月後の状態です。

まぶた全体のむくみがまだ残って

いますが、まぶたの開き具合は

良好です。

Post1M_ Post1M (2)_

傷あとの状態です。

薄ピンク色の細い線が傷あと

(=ふたえのライン)です。

PO 1M_

 まぶたのむくみや傷あとが落ち着く

までに最短で術後3ヵ月を要します。

また経過を報告したいと思います。

眼瞼下垂症 ③(術後経過)

2015年10月10日 土曜日

坂クリニック・木下です。

10月に入り、

先々月ブログデビューした皮膚科の

Dr.中園と競うように

更新していますが・・・

いつまで勢いがもつでしょうか??

さて、いつもシリーズ化してしまう

眼瞼下垂症ですが、今回で 3回目です。

1回目はこちら>>

2回目はこちら>>

下は手術から 5日目の抜糸直後です。

PO5_ PO  5_

腫れのピークは過ぎていますが、

腫れの影響で黒目の露出は

まだ少し制限されています。

腫れが目立つこの時期は、

どうしてもオーバーな二重まぶた

に見えてしまいます。

内出血のあとは薄い黄色に変化し

メイクで隠せるレベルです。

抜糸後 1ヵ月目です。(メイクあり)

抜糸後4w (2)_ 抜糸後4w (1)_

まぶたを開けやすくなったために

おでこの筋肉を使わなくなり、

まゆ毛の位置が下がっています。

腫れがまだ少し残っているため、

傷あとのくぼみが目立つ時期です。

 

抜糸後 3ヵ月半(メイクあり)と

手術前の比較です。

抜糸後3.5M (2)_ PreOP_

抜糸後3.5M (1)_

 肝心のまぶたの下がりはしっかり

改善しています。

目ヂカラがアップし、生き生きとした

目つきに変化しています。

手術前にみられた、

「眉毛挙上(びもうきょじょう)」変化、

「上まぶたのくぼみ」、

「二重まぶたの幅の広がり」についても

すべて改善しています。

目を閉じると左上まぶたの腫れが

わずかに残っているのがわかります。

メイクのため見えませんが、

傷あとの線はまだごく薄いピンク色

で残っていると思われます。

(ピンク色が消えるまでに通常 3ヵ月

前後を要します。)

眼瞼下垂症 ②(術式と費用など)

2015年10月5日 月曜日

坂クリニック・木下です。

前回の続きです。

1回目はこちら>>

 

下は手術終了直後の写真です。

PostOP_ Post OP_

腫れはまだピークではありませんが、

内出血のあと(皮下出血斑)

痛々しいです(個人差あり)。

この時点で腫れのために黒目はまだ

隠れていますが、まぶたの開きやすさ

はすでに自覚できているため、

手術前よりも「まゆ毛の位置が

下がり」、「上まぶたのくぼみ」

も目立たなくなっています。

 

手術は保険適用での『眼瞼挙筋前転

(がんけんきょきんぜんてん)法』

を行いました。

手術時に発生する費用は約 45,000円

( 3割負担で両側手術の場合)です。

せっかく上まぶたの皮膚を切開するわけ

ですから、目を開けやすくするための

眼瞼挙筋の処理(挙筋腱膜の前転と

瞼板への固定)だけでなく、

必要があれば皮膚のたるみも

きちんと処理(切除)します。

ご希望に応じて手術後に二重まぶたに

落ち着くための処理も行います。

これらの処理をきちんと行おうとすると

手術前の細かいデザインが重要となる

ため、手術前に時間をかけて切除範囲

などを丁寧にマーキングします。

また、二重まぶたのラインづくりの

ための工程も加わるため、手術の

所要時間も当然長くなり、手術だけで

通常1時間半~2時間を要します。

実際の現場では、ほとんどの患者さんが

上記処理を必要としたり希望されるため、

手術当日は十分に時間を確保するように

しています。

 

『挙筋前転法を行うにあたって、

皮膚のたるみの切除や二重まぶたを

作るための処理を併用することは、

保険診療で求められている手術の

工程ではないため、上記料金内や

限られた時間内でそれを「する」

のか「しない」のかはドクターの

裁量に任されています。』

≪つづく≫

眼瞼下垂症 ①(原因や症状など)

2015年10月3日 土曜日

坂クリニック・木下です。

いよいよ10月になりました。

少しずつ肌寒くなってきましたが

過ごしやすい季節です。

 

今回紹介するのは、久しぶりに

眼瞼下垂(がんけんかすい)症

症例写真です。

モニター患者さんではなかった

のですが、ブログへの写真掲載を

お許しいただき感謝しております。

今回は手術経過写真だけでなく

保険診療での眼瞼下垂症手術の費用

などについても触れていきたいと

思います。

 

ハードコンタクトレンズ使用歴が

40年弱の 50代女性です。

花粉症もあり時々目をこすっていた

ようです。

長期にわたるコンタクトレンズの使用や

目をこする癖といった外的刺激は

腱膜性(けんまくせい)眼瞼下垂症

原因になるとされています。

眼瞼下垂症は先天性(生まれつき)と

後天性(生まれつき以外)に分けられ

ますが、長期の外的刺激や加齢による

腱膜性眼瞼下垂症で来院される後天性

の患者さんが断然多いです。

 

さて、手術前の状態です。

PreOP_ Pre OP_

角膜(黒目)の上1/2近くが隠れた

中等度の眼瞼下垂症です。

見づらさ(まぶたの開けづらさ)を

無意識におでこの筋肉で補っている結果、

まゆ毛の位置が高くなっている

「眉毛挙上(びもうきょじょう)」変化

がみられます。

眼瞼下垂症に伴いやすい変化である

「上まぶたのくぼみ」も目立ち始めて

います。

まぶたの下がりに伴う「二重まぶたの

幅の広がり」も目立ちます。

ご本人の悩みは以下の内容でした。

・目を大きく開けない

・夜になるとまぶたが落ちてきて見づらい

・頭痛・肩こり

眼瞼下垂症の患者さんの多くが

訴える代表的な症状です。

 

≪つづく≫

症例写真【上まぶたのたるみ&軽度の眼瞼下垂症②】

2015年4月29日 水曜日

坂クリニック・木下です。

昨日は眼瞼下垂症手術の

術後1ヵ月目までを紹介しました。

 

手術の内容ですが、

二重まぶたの幅を7mmで設定し、

たるんだ皮膚を最大10mm幅で

目尻よりも外側まで切り取りました。

眼瞼下垂症に対するメインの処理として

眼瞼挙筋前転(がんけんきょきん

ぜんてん)法を行いました。

 

参考までに術前の写真です。

(普段どおり正面を見つめて

いただいています。)

PreOP

術後6ヵ月目の状態です。

PostOP6m

 

腫れが完全に消失しているために、

術後1ヵ月目時にまゆ毛の下垂で

強調されていた全体の腫れぼったさ

がなくなっています。

また、普段どおり目を開いて

いただいているだけですが、

黒目もしっかり露出しています。

PostOP6mScar

まぶたの皮膚を伸ばして傷あとを

露出させた写真です。

傷あとは白っぽい肌色に落ち着き、

不自然な凹みもないためノーメイク

でも目立ちません。

症例写真【上まぶたのたるみ&軽度の眼瞼下垂症①】

2015年4月28日 火曜日

月はじめと月末に投稿しがちな

坂クリニック・木下です。

4月前半は京都で開催された

日本形成外科学会総会に吉家院長と

参加してきました。

IMG_0088

とりあえず証拠写真です。

主にレーザー治療や眼瞼下垂症について

勉強してきたので、早速日々の診療に

活かしています。

 

今回紹介するのは、上まぶたのたるみと

軽度の眼瞼下垂症の症例写真です。

50代女性で、知人のお母様です。

しばらくお会いしていなかったのに

わざわざ当院を選んでいただいて

嬉しかったです。

また、ブログへの写真掲載をお許し

いただきありがとうございました。

PreOP

手術前の状態です。

上まぶたの皮膚のたるみや、

黒目の上1/3ほどが隠れている

軽度の眼瞼下垂状態が原因で、

まゆ毛の位置が少し上がっています。

上まぶたの陥凹が目立つのも

眼瞼下垂症に伴いやすい所見です。

PostOP1w

 手術後7日目の抜糸直後の写真です。

腫れのために黒目の露出は制限されています。

まだまだ腫れも目立つため、オーバーな

二重まぶたに見えてしまいます。

PostOP1m

 手術後1ヵ月目の状態です。

まぶたを開けやすくなったために

無意識にまゆ毛を吊り上げる必要が

なくなり、まゆ毛の位置が下がっています。

それが原因で、

まだ少し腫れが残っているまぶたの

皮膚がまゆ毛とともに下がってしまい、

腫れぼったく見えています。

≪つづく≫

 

 

 

 

 

 

 

眼瞼下垂手術 術後経過 ④

2014年12月17日 水曜日

先日受験した漢字検定準2級

に無事合格できた

坂クリニック・木下です。

漢検

あくまでも高校在学レベルですが・・・。

一応がんばりました・・・。

さて、長らく続いた眼瞼下垂症手術

シリーズは今回でやっと最終回です。

今回は手術後8ヵ月の写真(上)と

手術前の写真(下)を並べて紹介します。

最初に、正面をフツーに見てもらいました。

黒目の露出量は左右ほぼ対称です。

眼瞼下垂の再発はありません。

PO8M-2 術前 正面

最終結果として、右に比べると

左の方がたるんだ皮膚のかぶさりが

やや多く、あとちょっと皮膚を多めに

切除するか、ふたえのラインの高さを

もう少しだけ上に設定しておいても

よかったかもしれません。

このあたりのさじ加減は、手術前の時点で

予測するのが結構難しいところです。

(手術後の眉毛の位置の変化などで左右される

ポイントだからです。)

次に、目を大きく開いてもらいました。

不自然なほどのギョロ目にはなっていません。

PO8M-3 術前 前頭開瞼

顔を位置を変えずに上の方を見て

もらいました。額のシワをほとんど

寄せずに上を見ることができます。

PO8M-4 術前 上方視

下の方を見てもらいました。

PO8M-5 術前 下方視

8ヵ月経過していますので

腫れや傷あとが気になることは

さすがにありません。

ノーメイクでも手術を受けたこと

自体まず気づかれないと思います。

 

この患者さんの一連の経過は、一般的な

経過と比較して腫れや内出血も少なく、

傷あとが目立ちにくくなるまでの期間も

短かったといえます。

同じ手術内容でも手術後の経過には必ず

個人差がありますのでご了承ください。

今回のシリーズで写真の掲載をお許し

いただいた患者さんに深謝いたします。

眼瞼下垂手術 術後経過 ③

2014年12月15日 月曜日

坂クリニック・木下です。

昨日久しぶりにキャナルシティ博多

に行きました。

Canal City

ユニクロで従来のヒートテックより

値段も暖かさも約1.5倍の『極暖』

肌着を買い込んだ後に、レーザー

治療のセミナーに参加して

真面目に勉強してきました。

 

さて、ダラダラ継続中の

眼瞼下垂手術ネタです。

今回は手術後2ヵ月と3ヵ月の

写真を紹介します。

まず2ヵ月目の写真です。 PO2M-1

手術後の痛々しさなどは

すでにないかと思います。

PO2M-2

二重まぶたのラインより上の皮膚

にまだ腫れが残っていますが、

事情を知らない人からは

気づかれない程度だと思います。

 

次に3ヵ月目の状態です。

PO3M-2 PO3M-1

腫れが完全に引いています。

上まぶた特有の薄くしなやかな

皮膚に戻り、目を開けた時も

閉じた時も自然に二重ラインに

かぶさっています。

 

そしてなによりも、

眉毛を引き上げることなく

(=おでこがリラックスしたまま)

目ヂカラがアップしています。

この効果こそがこの手術の目的です。

眼瞼下垂手術 術後経過 ②と『釜喜利うどん』

2014年12月11日 木曜日

寒い冬にはやっぱり

アツアツのうどんだねっ!

ということで、先日のランチに

以前から気になっていた

警固交差点から少し赤坂寄りにある

『釜喜利うどん』に行ってきた

坂クリニック・木下です。

かまきり (3)

午後からの仕事に備えて

ゴージャスに「特上肉うどん」

をいただきました。

かまきり (1)

肉うどんの具としては珍しい

大きく柔らかいお肉は、

食べ応えがありました。

しっかりした出汁との

相性も良かったです。

(麺の個性や特長は舌が不勉強で

よくわかりませんでした・・・。)

 

 

さて本題です。

前回紹介した眼瞼下垂症の

手術(眼瞼挙筋前転法)後

1ヵ月時の経過写真で1枚

載せ忘れていました。

私の指で眉毛を引き上げて、

上まぶたの隠れていた傷あとを

撮影したものです。

PO1M-4

ピンク色の細い線(傷あと)が

わかるでしょうか?

『まぶたの手術後の傷あと』

まぶた手術を受ける患者さんの

ほぼ全員が手術前に心配する点

のトップ3に入ります。

(他の点としては、

手術後の腫れや内出血の程度、

最終仕上がりのふたえラインの

左右差などでしょうか)

 

 

ある程度のご年齢の方では

まぶたのたるみ(皮膚)を

取りすぎても不自然な仕上がり

になるため、たるみをわざと

少し残すように手術します。

そのため、目を閉じたときでも

残したたるみが傷あとの上に

少しかぶさって傷あとを隠すため

傷あとはほぼ露出しません。

写真のように無理やり露出させない

限り他人からは認識されません。

目を開いているときは、

傷あとそのものは二重まぶたの

ラインと一体化して他人からは

見えません。

 むしろ、腫れや内出血の方が他人

から認識されやすいため、目立つ

期間はメイクやメガネで

カモフラージュしていただく

しかありません。

 

 

傷あとは手術後最低3ヵ月程度

ピンク色の線に見え、

少し硬い感触も伴うのが

通常の経過です。

その後約半年目までに

白っぽい肌色の柔らかい線に

落ち着きますので

ご安心ください。

 

最後にうどんの参考資料を載せておきます。

かまきり (2)

眼瞼下垂手術について 術後経過 ①

2014年12月3日 水曜日

髪を切ったばかりで

頭やうなじがかなり寒い

坂クリニック・木下です。

昨日の続きです。

手術後1ヵ月経過した写真です。

PO1M-1

目を閉じた状態では手術を受けたことを

他人から気づかれないかもしれません。

 

目を楽に開けてもらった状態です。

ふたえのラインにかぶさる皮膚が

まだ腫れて丸みを帯びているのが

わかると思います。

PO1M-2

手術前のようにおでこの筋肉(前頭筋)を

動員することなく(=眉毛を引き上げることなく)、

瞳孔が余裕をもって露出するレベルまで

まぶたが開いているのがわかります。

 

 

目を大きく開いてもらったところです。

PO1M-3

残っている腫れが目を開くときの

軽い抵抗になっている時期ですが、

おでこの筋肉が手術前よりリラックス

して、眉毛をほとんど引き上げることなく

目がしっかり開いているのがわかります。

 

 

参考までに手術前の同じ表情の写真です。

術前 前頭開瞼

目を開けづらいのに無理に開けようと

しているため、おでこに深いしわを寄せて

なんとなく険しい表情にも見えます。

続く。