‘症例写真’ カテゴリーのアーカイブ

手首~前腕のタトゥー ②【1回目術後】

2014年10月25日 土曜日

坂クリニックの木下です。

 

昨日書いたとおり、この部位は

露出部であり、治療結果の良し悪しが

否応なしに目につきます。

また、皮膚を広く切り取ったあとに

非常に縫い寄せづらいエリアです。

皮膚を切除しすぎるとつっぱって

しまうので、手首を十分に反らせなくなる

可能性もあり、もしバスガイドさんだったら

しんどいと思います。

患者さんが希望するゴールと

マッチするならば、

レーザー治療で気長に

治療する方が無難なタトゥーです。

 

患者さんがタトゥーをとりたかった理由は、

将来資格を取得するための準備目的

とのことでしたので、治療終了までの

期限が限られていました。

中途半端に色や絵柄が残るのも困るとのことで、

複数回(最低3回)に分けて安全に切除

していこうという方針になりました。

 

1回目の手術では写真での縦方向に

最大7cmあったタトゥーのうち

3.5cm幅を切除しました。

写真は1回目の手術から

2ヵ月半経過したときの状態です。

まだまだ残っているという感じです。

1回目術後2.5M

術後 2.5M

手首~前腕のタトゥー ①【術前】

2014年10月24日 金曜日

坂クリニックの木下です。

今回からは、タトゥー切除手術

の症例写真を紹介します

(途中経過ですが・・・)。

術前

手首よりも少し肘側(前腕)

にあるタトゥーです。

この部位のワンポイントの

タトゥーとしては大きめの絵柄

ではないでしょうか。

術前2

術前3

手や手首付近は、日常生活において

常に隠そうとすると無理がある部位です。

肘から先、膝から下、首から上は保険診療でも

露出部と定義され、形成外科医としては

仕上がりにことさら気を遣うエリアです。

さらに、この方は旧知の外科ドクターから

紹介いただいた患者さんでもあり、

プレッシャーもかかります !(汗)

(わざわざ赤坂クリニックを

ご指名いただき感謝しています !!)

 

タトゥーそのものは、濃淡がありますが

レーザーで回数を重ねていくと

結構目立たなくなる可能性はありました。

しかし治療回数・時間と費用をかけたあげく、

濃かったところがぼんやり残ったり、

レーザー後の瘢痕(きずあと)や白斑などを

残す可能性も否定できません。

続く・・・。

ピアスケロイドについて ①

2014年7月1日 火曜日

東京ではなく
福岡市中央区にある
坂クリニック』の木下です。
(東京近郊にお住まいの方から
時々メール相談などの
問い合わせがあるもので・・・)

今年も早いもので7月になりました。

今回から数回に分けて
ピアスケロイドの患者さんの
治療経過写真を紹介します。
写真掲載をお許しいただき
ありがとうございます。

術前_1

市販のピアッサーでの
ピアッシング後の
ケロイドです。

術前側面_1 術前背面_1

 3カ所のピアス孔のうち
一番上の穴だけが
ケロイドになっています。
他の2カ所との違いは、
一番上の穴だけが軟骨ピアス
だった点です。
ピアススタジオ等でいう
『ヘリックス』の下寄りに
ピアッシングした状態と
いえます。

ちなみに『ヘリックス』とは耳の外縁の曲線部分を指す正式な医学用語で、日本語では『耳輪(じりん)』と呼びます。同様に耳たぶのことを耳垂(じすい)と呼ぶため、形成外科では耳たぶに生じたピアスケロイドのことを耳垂(じすい)ケロイドとも呼んでいます。

次回、手術後の写真を紹介したいと思います。

顔のホクロ 切除【こめかみ・生え際】

2014年6月16日 月曜日

 

坂クリニックの木下です。

当院で1年を通してリクエストが

非常に多い『ホクロの治療』ですが、

以前のブログで受診後の流れや、

治療費用などについてふれましたので、

今回は症例写真を紹介します。

(写真の掲載をお許しいただき

 ありがとうございました。)

 

ほくろ除去の方法としては

以下の2種類が代表的です。

①炭酸ガスレーザーや高周波メスで切除する

②メスで切除して縫いよせる

(1本の線に縫い寄せてしまう単純縫縮や

ホクロの形どおりに切除して丸く縫い縮める

きんちゃく縫合などがあります)

今回紹介するのは②の単純縫縮術の

経過です。

 

↓ 写真はこめかみ生え際のほくろです。

青い線で囲まれた範囲の皮膚を

切り取って縫い寄せます。

2013-09

 

 ↓ 抜糸後1か月目頃の傷あとです。

最低2~3ヵ月間は傷あとが赤く

少し盛り上がって見えるのは

通常の経過です。

2013-11

 

 ↓ 手術後8か月目頃の傷あとです。

周囲とはわずかに異なる色調の

肌色の細い線に落ち着いています。

2014-06

ほくろとりの方法決定にあたっては、

各方法の利点・欠点、手術後に必要な処置内容、

傷が治る経過、予想される傷跡についてなどを

詳しくお伝えしたうえで行っています。