‘症例写真’ カテゴリーのアーカイブ
2015年6月12日 金曜日
赤坂クリニック・木下です。
今回紹介するのは
『くぼんだコメカミ』に対する
ヒアルロン酸注入症例の写真です。
加齢に伴いコメカミのくぼみが
目立ち始める方は結構多く、
ヒアルロン酸注入による自然な
改善効果をお伝えすると、注入を
希望される方が増えてきました。
ほっぺたがふっくらしていない方は、
コメカミがくぼんでくることで
ほほ骨の横方向への張り出しが
目立ち始め、輪郭が菱形に変化
してきたと感じ始めるようです。
くぼみの少ないスムーズな曲線からなる
上顔面の輪郭を取り戻すことで、
若々しく柔らかい印象を与えることが
できます。
コメカミのくぼみ(陥凹)に対して
ヒアルロン酸などの注入を行うことで
スムーズな輪郭が得られます。
症例写真は 70代女性で、両側の
コメカミの陥凹が目立っています。

ヒアルロン酸を片側 2.0mlずつ計 4.0ml注入
しました。(モデリスという製品を使用)
《ヒアルロン酸の片側あたりの必要量は、
軽度の陥凹で 0.5~1.0ml以下、
中等度の陥凹で 1.0ml前後、
高度または広範囲の陥凹で 1.5~2.0ml
といったところでしょうか。》
下の写真が注入後 1週間目の状態です。
内出血の跡(皮下出血斑)は生じて
いません。

注入後 2ヵ月の状態です。
自然な形態が維持できています。

ヒアルロン酸は6~8ヵ月程度で
自然吸収されてしまいます。
(吸収までの期間は製品や
注入量により差があります。)
陥凹が目立たない状態を維持するため
には、1年を待たずに吸収状態に応じた
必要量を再注入するほうがよいかも
しれません。
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2015年6月10日 水曜日
赤坂クリニック・木下です。
鼻尖部ホクロの治療経過の続きです。
局所麻酔(注射)ののち、高周波メス
(電気メスとも呼んでいます)で、
ホクロの付け根から1回で切除しました。
写真は切除直後の状態です。

この大きさの傷ぐちが自然に
閉じるまでには 2~3 週間を要します。
その間大変ですが、塗り薬と肌色テープで
傷を覆う処置を 1日 2回のペースで続けて
いただくことになります。
切除後 13 日目の状態です。
傷ぐちがまだふさがりきれていません。
あと1週間ぐらい軟膏とテープを
続けてもらうことになります。

切除後 1ヵ月目です。
傷ぐちはすでにふさがり、
傷あとの赤みが目立つ時期です。

切除後 5ヵ月目です。
赤みも落ち着いてきました。

切除後 11ヵ月目です。
術前の写真と並べてみます。

周囲よりもごくわずかに陥凹して
いますが、最小限の傷あとで
済んだことがわかると思います。
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2015年6月8日 月曜日
赤坂クリニック・木下です。
今回は、50 代女性の鼻尖部ホクロの
治療経過を紹介します。
(写真の掲載をお許しいただき
ありがとうございました。)

直径 7 mmでドーム状に隆起しています。
このサイズのホクロが体や手足にあれば、
切除して縫い寄せる方法を選択する
ことが多いです。
鼻尖部(鼻先)は自然な曲線から構成された
美しい形態をもっています。
そして、顔の最前面に位置するため
何らかの変形や病変が存在すれば
最も目につく部位でもあります。
縫い寄せる場合は手術後の変形や傷あとにも
最大限に配慮しなければなりません。
というわけで、そのような術後変形リスクを
回避するために切除して縫い寄せる方法は
選択しませんでした。
つづく・・・。
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2015年6月5日 金曜日
梅雨に備えて髪を切った
赤坂クリニック・木下です。
今回は、 60 代女性の
『上まぶたのたるみとり手術』
の症例写真を紹介します。
(写真の掲載をお許しいただき
ありがとうございました。)
たるんだ上まぶたの皮膚が
二重まぶたを隠すようにかぶさって
しまい、奥二重に見えます。

無意識におでこに力を入れて眉毛を
少し引き上げ、たるんだ皮膚の
かぶさりを軽減させようとしています。
二重まぶたのラインに沿って
上まぶたの余分な皮膚を切除し、
二重まぶたのラインをきちんと
作り直す手術である、
『上まぶたたるみとり』を
行いました。
二重まぶたの幅は 7 mmで設定し、
余分な皮膚は 10 mm幅で切除しました。
まぶたの腫れぼったさの改善のために、
眼窩(がんか)脂肪の必要最小限の
減量も行っています。
術後 6 日目です。(下2枚)
まだまだ腫れと内出血(皮下出血斑)
が目立ちます。

術後 3週半です。

腫れは順調に引いてきており、
メイクでのカモフラージュも
有効です。
術後 3 ヵ月です。
(一番下は比較用の術前写真です)


目尻側のたるんだ皮膚のもたつきが
なくなり、二重のラインが取り戻され
ています。
無意識に眉毛を上げることがなくなり
眉毛の位置が下がってきています。
また、眉毛の位置が下がったことで
鼻の付け根の横ジワが少し目立ち始めました。
術後 3カ月の段階で一見仕上がったように
見えますが、傷あとやむくみがまだ完全には
落ち着いてない場合も多く、今後さらに
自然な感じに変化してくると思われます。
この後の写真がまだありませんが
また経過を紹介したいと思います。
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2015年5月30日 土曜日
初の月10回ブログ更新で
独りご満悦の
赤坂クリニック・木下です。
5月最後の更新では、
赤坂クリニックで相変わらず多い手術
である『ホクロ切除縫縮手術』
症例を紹介します。
(写真の掲載をお許しいただき
ありがとうございました。)

右眉毛内の直径 9 mmのホクロを
切除して縫い寄せました。
(写真は上から順番に術前正面、
術前見上げ、手術終了時です。)
縫い寄せた後の傷あと周囲の変形や
ハゲ(瘢痕性脱毛)がのちのち気に
なりそうな場合は 1 cm近いホクロでも
炭酸ガスレーザーや高周波メスを使用
することもありますが、今回は
患者さんのご希望も考慮して
切除と病理検査を行いました。
以下が手術後 2ヵ月弱の状態です。

眉毛内から額にのびる傷あとの線が
まだわずかに赤みを帯びていますが
あまり目立ちません。
眉毛の中を横切る線状の傷あとは眉毛を
分断する細いハゲとして目立ちやすい
のですが、ホクロより内側の眉毛が
手術前から薄かったため手術後に
ハゲが強調されない予定どおりの
結果となりました。
病理検査の結果は、軽度の脂肪変性を
伴う色素性母斑(ホクロ)でした。
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2015年5月27日 水曜日
赤坂クリニック・木下です。
今回は右腕の傷あと修正手術の
症例写真を紹介します。
モニター患者さんは20代男性です。
右腕の肘に近いエリアに成熟した
白色線状瘢痕(完全に安定してしまった
傷あと)が密集しています。
このタイプの傷あとを目立たなくする
方法としては、アザやタトゥーで行うような
切除縫縮手術や皮膚移植手術は従来から
ありますが、近年は工夫された植皮術や
フラクショナルレーザー、リハビリメイク
などいろいろな方法が学会などで
発表されています。
しかし広範囲に対応できる良い方法が
いまだ存在しないのが現状です。
今回は瘢痕が 4 × 6 cmと狭い範囲に限局
していたこと、短期間で完全に傷あとを
なくしたいというご希望もあったことから、
シンプルに切除縫縮術を選択しました。

上が手術前、下が手術後 7 日目の抜糸直後
の状態です。
下の写真が手術後 1 ヵ月半の状態です。
わざと盛り上げるように縫合していた傷も
ほぼ平らになりつつあります。

一部茶色に見える色素沈着や
残りの盛り上がりは徐々に
消えていきます。
手術後 3 ヵ月ほどは、縫い寄せたこと
による新しい傷の線がピンク色に見える
期間です。この期間に重要である
アフターケア(テーピング)を
真面目に続けていただいているのが
伝わってきてうれしいですね。
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2015年5月23日 土曜日
眼瞼下垂とタトゥーの手術しか
しよらんっちゃない?
と誤解を招きそうな
赤坂クリニック・木下です。
今回は珍しくテーマを変えて、
小鼻を小さくこじんまりさせる手術
『鼻翼(小鼻)縮小術』の
症例写真を紹介します。
モニター患者さんは20代女性です。
①小鼻が目立つ(幅広い鼻に見える)、
②正面から鼻の穴が見える、という
2点がコンプレックスだったようです。

確かに鼻翼(小鼻)が基部(付け根)
よりも少し外側に張り出している
ため、若干幅広い鼻に見えます。
鼻の穴も正面から見えるといえば
見えます。
別の角度から見てみます。

鼻の下半分でアンバランスな点を
あえて指摘するとすれば、
鼻先(鼻尖部から鼻柱にかけて)の
サイズに対し鼻翼が大きめで
存在感が強い印象です。
また、正面からはあまり
気にならなかったのですが、
鼻の穴の間の付け根(鼻柱基部)
の高さに比べ小鼻の付け根の位置が
低い点も、アンバランス感や
小鼻の存在感を強調する一因と
なっているようです。

顎の方から見上げてみます。
小鼻の皮膚の厚みと付け根の幅広さ、
鼻の穴の大きさがいずれも
左の方でやや勝っていて
元々の左右差があるといえます。
つづく・・・。
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