‘症例写真’ カテゴリーのアーカイブ

手首~前腕のタトゥー ⑤【経過のまとめ】

2015年5月22日 金曜日

坂クリニック・木下です。

 

一昨日紹介した症例は、1 回目の手術から

4ヵ月半後に2回目の切除を行いました。

さらに、初回手術からちょうど

1年後に3回目の切除を行い、タトゥー

全体をとることができました。

術前

もともと 7 × 9 cm という

この部位にしては大きな絵柄

でしたので、1回の手術でとってしまう

ことはもちろん不可能です。

複数回に分けての切除を計画した場合は、

患者さんのご都合が許す限り

手術と手術の間隔を最低 3ヵ月以上

(理想的には 6ヵ月以上)あけたうえで、

傷あと周囲のつっぱりが十分に緩むのを

待って手術させていただいています。

その方が、結果的に最小限の手術回数

での切除が可能になります。

 

手首に近い部位のタトゥーでしたので

手術するたびに手首が反らしにくく

なっていないか注意を払っていましたが

最後の手術の抜糸から 1ヵ月の時点で

下の写真のように手術していない右側

の手首とほぼ同様に反らすことが

可能でした。

PO 5w_Renamed_by_IWS

手術後2~3ヵ月間は傷あととその周囲が

まだ若干硬く、つっぱり感を自覚する

時期ですので、柔らかくなるまで

もうしばらく様子をみることで、

さらに手首が反らせるようになる

見込みです。

手首~前腕のタトゥー ④【 3回目術後】

2015年5月20日 水曜日

5月後半はブログをがんばりたい

坂クリニックの木下です。

 

過去に3回にわたって紹介した

前腕(手首寄り)tattooの

3回目の手術が終了したので

紹介します。

参考までに手術前の写真です。

術前

前回紹介した下の写真の時点では

Post2ndOP1.5M

2回目の手術まで終了しており

残存する絵柄の範囲は28×55mmでした。

あと1~2回の手術が必要かも?と

考えていましたが、結局

3回目の手術で残りのtattoo全て

を切除することができました。

PO6th_Renamed_by_IWS

写真は手術後6日目の抜糸直後

状態です。

内出血(皮下出血斑)が消えかかって

いる時期のため黄色に見えます。

次に、抜糸から1ヵ月後の写真です。

PO5w_Renamed_by_IWS

皮膚を縫い寄せる際に傷の線に沿って

わざと少し盛り上げていますが、

3ヵ月ほどで平坦化してきます。

傷の線は周囲よりやや硬く、

全長でピンク色に見える時期です。

今後、傷あとの中でも縫い寄せる際に

きつかった部分でピンク色の線の幅が

数ミリ程度広がってきて目立ち始める

可能性もあります。

この期間はひたすらテーピング

がんばってもらうことになります。

反対側とほぼ同様に手首を反らす

こともでき、仕事も特に支障なく

できるとのことで安心しました。

症例写真【上まぶたのたるみ&軽度の眼瞼下垂症②】

2015年4月29日 水曜日

坂クリニック・木下です。

昨日は眼瞼下垂症手術の

術後1ヵ月目までを紹介しました。

 

手術の内容ですが、

二重まぶたの幅を7mmで設定し、

たるんだ皮膚を最大10mm幅で

目尻よりも外側まで切り取りました。

眼瞼下垂症に対するメインの処理として

眼瞼挙筋前転(がんけんきょきん

ぜんてん)法を行いました。

 

参考までに術前の写真です。

(普段どおり正面を見つめて

いただいています。)

PreOP

術後6ヵ月目の状態です。

PostOP6m

 

腫れが完全に消失しているために、

術後1ヵ月目時にまゆ毛の下垂で

強調されていた全体の腫れぼったさ

がなくなっています。

また、普段どおり目を開いて

いただいているだけですが、

黒目もしっかり露出しています。

PostOP6mScar

まぶたの皮膚を伸ばして傷あとを

露出させた写真です。

傷あとは白っぽい肌色に落ち着き、

不自然な凹みもないためノーメイク

でも目立ちません。

症例写真【上まぶたのたるみ&軽度の眼瞼下垂症①】

2015年4月28日 火曜日

月はじめと月末に投稿しがちな

坂クリニック・木下です。

4月前半は京都で開催された

日本形成外科学会総会に吉家院長と

参加してきました。

IMG_0088

とりあえず証拠写真です。

主にレーザー治療や眼瞼下垂症について

勉強してきたので、早速日々の診療に

活かしています。

 

今回紹介するのは、上まぶたのたるみと

軽度の眼瞼下垂症の症例写真です。

50代女性で、知人のお母様です。

しばらくお会いしていなかったのに

わざわざ当院を選んでいただいて

嬉しかったです。

また、ブログへの写真掲載をお許し

いただきありがとうございました。

PreOP

手術前の状態です。

上まぶたの皮膚のたるみや、

黒目の上1/3ほどが隠れている

軽度の眼瞼下垂状態が原因で、

まゆ毛の位置が少し上がっています。

上まぶたの陥凹が目立つのも

眼瞼下垂症に伴いやすい所見です。

PostOP1w

 手術後7日目の抜糸直後の写真です。

腫れのために黒目の露出は制限されています。

まだまだ腫れも目立つため、オーバーな

二重まぶたに見えてしまいます。

PostOP1m

 手術後1ヵ月目の状態です。

まぶたを開けやすくなったために

無意識にまゆ毛を吊り上げる必要が

なくなり、まゆ毛の位置が下がっています。

それが原因で、

まだ少し腫れが残っているまぶたの

皮膚がまゆ毛とともに下がってしまい、

腫れぼったく見えています。

≪つづく≫

 

 

 

 

 

 

 

上腕のタトゥー切除 ③【 2回目術後】

2015年4月6日 月曜日

坂クリニックの木下です。

 

今回は、上腕タトゥーの2回目

の手術前後の画像を紹介します。

1回目の手術で16×10cm

(皮膚を引き伸ばして計測)

の切除縫縮を行い、

術後3ヵ月目の写真です。

傷あとのうち、タトゥーが一番幅広く

切除された中央1/3のところで

若干の赤みがみられます。

PO3M_Rename残存していたタトゥーを20×6cm

の範囲で切除して一本線に縫い寄せました。

1回目の手術時に比べ皮膚が伸びる余裕が

少なかったため、縫い寄せる際に少し

無理がありましたが、全2回の手術で

絵柄全体をなくすことができました。

PO1W_Rename

写真は手術後1週間目の抜糸直後

の状態です。

傷あとがミミズ腫れのように見えるのは

数か月後に肥厚性瘢痕を生じにくくする

ために、皮膚を縫う際にわざと盛り上げ

ているからです。

2~3か月の経過で平らになります。

上腕のタトゥー切除 ②【1回目術後】

2015年4月4日 土曜日

ブログらしくなってきて

とまどっている

坂クリニック・木下です。

 

昨日のブログで紹介した

上腕タトゥーの治療経過です。

1回目の手術では16×10cm

(皮膚を引き伸ばして計測)

の範囲で切除して、一直線に

縫い寄せました。

術後1ヵ月目の写真です。

PO1M_Rename

 抜糸後は傷あとに対するアフターケア

として常に肌色のテープを貼って

いただくため、皮膚にしわが寄った

ようになっています。

上腕のタトゥー切除 ①【術前】

2015年4月3日 金曜日

ブログ三日坊主が怖い

坂クリニック・木下です。

今回から数回シリーズで

上腕外側のタトゥー切除の

モニター症例写真を紹介します。

preOPE_Rename

20代女性の患者さんです。

完全除去までの期間に制限があり、

できるだけ早く治療を進める

必要がありました。

レーザー治療でも徐々に薄くなりそうな

症例ですが、治療期間に制限がある

場合や完全除去を希望される場合は

レーザー治療は選択肢から外れます。

16×13 cm(皮膚を引き伸ばさずに計測)

とやや大きめの絵柄でした

が、指定の期間内に2~3回に分けて

完全切除可能と判断し、切除縫縮

の方針になりました。

症例写真【額のホクロ】続き

2015年3月31日 火曜日

坂クリニックの木下です。

診察室から見える福岡城・舞鶴公園は

恒例の『さくらまつり』で賑わっています。

IMG_2390

今回は、前回紹介した額のホクロの

斜め方向からの経過写真です。

Pre_Renamed_by_IWS

額中央の直径 11 mm のドーム状に

盛り上がったホクロです。

保険適用での切除手術を行いました。

PO1M_Renamed_by_IWS

1カ月後の傷跡が赤い時期です。

約3ヵ月間はアフターケアとして

テープを貼っていただきました。

PO4M_Renamed_by_IWS

4ヵ月後です。

赤みも消え、傷あとは目立ちません。

斜めから見ても変形はありません。

IMG_3195

甲羅に桜の花びらをのせて

お花見中のカメです。

症例写真【額のホクロ】

2015年3月3日 火曜日

坂クリニック・木下です。

3月最初は赤坂クリニックで

非常に多い手術のひとつである

『ホクロ切除』症例を紹介します。

(写真の掲載をお許しいただき

ありがとうございました。)

PreOPE (2)_Renamed_by_IWS

額中央の直径 11 mm のドーム状に

盛り上がったホクロの除去を希望された

40代の患者さんです。

額の横方向のシワに平行な

紡錐(ぼうすい)形

( ↑ どら焼きを横から見たような形)

に切り取って縫い寄せました。

PO7th_Renamed_by_IWS

手術後7日目の抜糸直後の状態です。 ↑

まだ痛々しい時期です。

抜糸後約3ヵ月間は肌色のテープを

貼っていただきました。

PO2M (2)_Renamed_by_IWS

手術後2ヵ月の状態です。↑

傷あとの赤みや硬さがまだ目立つ

時期です。

PO4 (2)_Renamed_by_IWS

手術後4ヵ月半の状態です。↑

傷あとの赤みや硬さは消失して

いました。

傷あとはもちろん残っていますが

額のシワに沿っているので目立ち

ません。

 

手術後の経過観察はこの段階で終了

しましたが、今後半年~1年経過

するとさらに周囲となじむため、

より目立たなくなることが予想

されます。

症例写真【鼻のホクロ切除縫縮手術】

2015年1月30日 金曜日

坂クリニックの木下です。

早いもので1月も明日で最終日です。

ブログは3回だけしか書けず

反省中です。

今回は保険適応で鼻のホクロを

切除して縫い寄せた手術の

症例写真を紹介します。

(写真の掲載をお許しいただき

 ありがとうございました。)

 

切除前のホクロです。

鼻背母斑術前 正面 鼻背母斑術前 斜

サイズは10×9mmでした。

縦方向に切り取って縫い寄せました。

 

3ヵ月後の状態です。

(肌色のテープを貼っていただいて

いたため、その範囲が少しくぼんで

見えます。)

鼻背母斑術後3ヵ月 正面 鼻背母斑術後3ヵ月斜

 傷あとの赤みがまだ残っていますが、

この程度であれば、あと1~2ヵ月で

自然に消えていく場合が多いです。