‘タトゥー、刺青’ カテゴリーのアーカイブ
上腕のタトゥー切除 ①【術前】
2015年4月3日 金曜日背中のタトゥー ②【2回目手術後】
2014年12月28日 日曜日赤坂クリニック・木下です。
今日は今年最後の日曜日です。
すごしやすい天気になりました。
昨日手術した患者さんなどの
キズのチェックやガーゼ交換のために
出勤中です。
今朝の福岡城のお濠です。冬のお濠は
枯れた蓮の花で心なしかもの寂しげです。
さて、前回紹介した肩甲部の
タトゥー患者さんのその後の経過です。
初回手術から5カ月後に2回目の手術
を行い、タトゥー切除が完了しました。
写真は2回目の手術後4週間目の
状態です。1回目の手術後同様、
テープにかぶれてキズあとの周囲が
赤くなっています。
肩周囲は傷が治る過程で傷あとの幅が
広がったり赤く盛り上がる
『肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)』
という状態になりやすいエリアの
ひとつです。
傷あとがミミズ腫れのように見えるのは
肥厚性瘢痕を生じにくくするために
皮膚を縫う際にわざと盛り上げている
からです。
数か月の経過で平らになります。
今後さらに傷あとが落ち着いたら
また報告したいと思います。
背中のタトゥー ①【1回目手術後】
2014年12月22日 月曜日今朝もかなり寒かったですが
髪も少しずつ伸びてきて
うなじの寒さがやわらいできた、
赤坂クリニック・木下です。
今回は、20代女性の背中
(両側肩甲部)のタトゥー切除
手術の症例写真を紹介します。
(写真掲載をお許しいただき
ありがとうございました)
左肩の絵柄の横幅が7cm、
右は6cmでした。
(1回の手術で両方のタトゥーを
完全に切除するのは絶対無理な
サイズです。)
カウンセリングの結果、
2~3回に分けて切除する方針に
しましたが、タトゥーを完全に
切り取ってしまうまでの期間に
少し制限がありましたので、
両側同時に手術を行っていく
ことになりました。
(同時に手術すると左右それぞれの
傷どうしが引っ張り合うことになり、
切除する幅に制限を受けたり、傷あと
の幅が拡大しやすくなるデメリット
があります。期間に制限がなければ
片側ずつ行うのが理想です。)
第1回目の手術では、左5.5cm幅、
右4.5cm幅を切除しました。
手術後1.5ヵ月の写真です。
毎日貼っていただいていたテープに
少しかぶれています。
傷あとの線の赤みがまだまだ目立つ
時期です。傷あとの幅が一部で拡大
しているのもわかると思います。
続く。
手首~前腕のタトゥー ③【2回目術後】
2014年10月27日 月曜日手首~前腕のタトゥー ②【1回目術後】
2014年10月25日 土曜日赤坂クリニックの木下です。
昨日書いたとおり、この部位は
露出部であり、治療結果の良し悪しが
否応なしに目につきます。
また、皮膚を広く切り取ったあとに
非常に縫い寄せづらいエリアです。
皮膚を切除しすぎるとつっぱって
しまうので、手首を十分に反らせなくなる
可能性もあり、もしバスガイドさんだったら
しんどいと思います。
患者さんが希望するゴールと
マッチするならば、
レーザー治療で気長に
治療する方が無難なタトゥーです。
患者さんがタトゥーをとりたかった理由は、
将来資格を取得するための準備目的
とのことでしたので、治療終了までの
期限が限られていました。
中途半端に色や絵柄が残るのも困るとのことで、
複数回(最低3回)に分けて安全に切除
していこうという方針になりました。
1回目の手術では写真での縦方向に
最大7cmあったタトゥーのうち
3.5cm幅を切除しました。
写真は1回目の手術から
2ヵ月半経過したときの状態です。
まだまだ残っているという感じです。
手首~前腕のタトゥー ①【術前】
2014年10月24日 金曜日赤坂クリニックの木下です。
今回からは、タトゥー切除手術
の症例写真を紹介します
(途中経過ですが・・・)。
手首よりも少し肘側(前腕)
にあるタトゥーです。
この部位のワンポイントの
タトゥーとしては大きめの絵柄
ではないでしょうか。
手や手首付近は、日常生活において
常に隠そうとすると無理がある部位です。
肘から先、膝から下、首から上は保険診療でも
露出部と定義され、形成外科医としては
仕上がりにことさら気を遣うエリアです。
さらに、この方は旧知の外科ドクターから
紹介いただいた患者さんでもあり、
プレッシャーもかかります !(汗)
(わざわざ赤坂クリニックを
ご指名いただき感謝しています !!)
タトゥーそのものは、濃淡がありますが
レーザーで回数を重ねていくと
結構目立たなくなる可能性はありました。
しかし治療回数・時間と費用をかけたあげく、
濃かったところがぼんやり残ったり、
レーザー後の瘢痕(きずあと)や白斑などを
残す可能性も否定できません。
続く・・・。
タトゥー・刺青の治療について ②
2014年10月21日 火曜日赤坂クリニックの木下です。
ブログを連日書こうと思ったためか、
今日の福岡は午後から雨の予報です。
・・・昨日の続きです。
タトゥーのレーザー治療では、
患者さんが希望する期間内に
治療が終わらなさそうな場合や、
いくら時間をかけても
レーザーでは消すことが難しそうな
色や濃さのタトゥーの場合もあります。
そのような場合は、
レーザー治療の限界を説明したうえで、
手術という選択肢を提示しています。
レーザー治療を受けるつもりで
受診したのに手術を提案されると、
ほとんどの方は尻込みしてしまいます。
手術となると恐怖感や傷あとの心配など、
ハードルが高く感じるのは当然ですので、
強引にお勧めするようなことは
もちろんありません。
また、最初から手術を希望されて来られたのに、
手術でもレーザーでもとりきれないと
判断した場合は素直にお断りさせて
いただいています。
現在、タトゥー・刺青のレーザー治療が
可能なクリニックは本当にたくさんあると
思います。
赤坂クリニックではレーザー治療と手術という
代表的な選択肢について、どちらか一方に
かたよることなく検討することができます。
タトゥー・刺青の治療について ①
2014年10月20日 月曜日赤坂クリニックの木下です。
最近、タトゥー・刺青(いれずみ)を
「消したい」「とりたい」との
ご相談で来院される患者さんが
増えてきました。
赤坂クリニックではタトゥー・刺青を
とる手段として、レーザー治療または
切り取って縫いよせる方法(切除縫縮手術)
を行うことが多いのですが、
それぞれの方法で『治療経過・結果』、
『利点・欠点』が異なります。
そのため、医師とのカウンセリングを
しっかり行い、患者さんが納得・安心
して受けていただける治療法を選択しています。
実際は、来院された時点でレーザー治療を
希望している患者さんが断然多く、
レーザー治療によって患者さんが
目指す結果が期待できそうな場合は、
当然レーザー治療をお勧めしています。