‘タトゥー、刺青’ カテゴリーのアーカイブ

症例写真【ピコレーザーで腕のタトゥー除去】

2016年1月13日 水曜日

坂クリニック・木下です。

すでにタイミングを失っていますが、

あけましておめでとうございます!

今年もブログをボチボチ更新しますので

何卒よろしくお願いいたします!

さて、

赤坂クリニックの昨年最大のニュースは

8月に最新ピコ秒レーザー《PicoWay》

を導入したことでした。

ピコ秒レーザーの導入以来、

タトゥー除去を希望されて

福岡県内各地だけでなく、

山口、大分、佐賀、長崎、熊本など

他県からも来院していただいており

心から感謝しています。

現在最短で1ヵ月半の間隔で治療していますので

すでに複数回の治療を受けた患者さんも

多くいらっしゃいます。

 

新春一発目は、《PicoWay》

によるタトゥー除去治療

の経過写真を紹介します。

 

 写真は肘より上のタトゥーの一部です。↓ ↓

Pre

ピコレーザーを照射後1週間目です。

全体がカサブタで覆われています。↓ ↓

1w

ピコレーザー 照射後1ヵ月目です。↓ ↓

1M

カサブタはすでに剥がれ落ち、

タトゥーが一段階薄くなっているのが

わかるかと思います。

 2回目のレーザー治療は近日中の予定です。

今後も引き続き治療経過を紹介したいと

思います。

瘢痕(傷あと)修正手術【前腕】②

2015年12月21日 月曜日

坂クリニック・木下です。

今年も残すところあと10日となり

ました。

年末に向けて予約もつまっており

気を引き締めてがんばりたいと

思います。

 

今回は右腕の傷あと修正手術後

8ヵ月目の経過写真を紹介します。

>>以前の投稿はこちら

 

20代男性の右肘に近いエリアに

 4 × 6 cmの範囲で密集していた

線状瘢痕を切除して縫い寄せた

症例です。

写真は上から順に

手術前、

手術後 1 ヵ月半、

手術後8ヵ月の状態です。

Pre PO1.5M PO8M_

傷あとのつっぱり感や肘を伸ばす際の

違和感といった自覚症状は、手術後1ヵ月半

の時点から感じなかったとのことです。

縫い寄せる際にわざと盛り上げていた

キズあとはすでに平坦化しています。

一部を除いて傷あとの幅はほとんど

広がることなく細く白い線に

落ち着いています。

手術後に傷あとの辺縁に認めていた

色素沈着はわずかに残存するのみです。

色素沈着がもっと落ち着くまでは

もうしばらく時間がかかりそうです。

症例写真【腰のタトゥー切除】

2015年9月5日 土曜日

坂クリニック・木下です。

 

ピコレーザー ” Pico Way ” が先月

導入されて以来、タトゥー除去は

ピコレーザーで対応することが

増えましたが、ご希望に応じて

切除手術も行っています。

今回紹介するのは、左腰部にある

3.5 cm × 5.5 cmの黒 1 色の

ワンポイントタトゥーです。

PreOP_

切除手術を希望されましたので

1 回の手術で全て切除してしまう

方針としました。

切除後の傷の長さは8 cmになりました。

下の写真は〈手術後5日目〉の

抜糸直後の状態です。

PO5_

傷あとに対するアフターケアとして

抜糸後より肌色のテープを貼り

始めていただきました。

 

下の写真は〈抜糸から1ヵ月後〉です。

傷あとの盛り上がりや赤み・硬さが

まだ目立つ時期です。

PO5w_

最後の写真は〈手術後3ヵ月〉の

状態です。

真面目にテープを貼っていただいて

いた跡があります。

一番幅広く皮膚を切除した中央付近は

すでに平坦化し、傷あとの赤みも目立ちます。

テープはまだ続けていただくことにしました。

今後さらに目立たなくなります。

PO3M_

タトゥー・刺青のレーザー治療について ②

2015年7月6日 月曜日

赤坂クリニック・院長の吉家です。

前回に引き続き、レーザーによる

タトゥー・刺青除去について書きます。

 

前回、刺青治療におけるレーザー

の欠点として以下の2点を挙げました。

①『治療回数の多さ』

②『カラフルな色に対応できない場合

  がある』

 

さて、3番目ですが、

『レーザーを当てさえすれば

同じ結果が得られるわけではない』

 という点です。

そもそもレーザーによる刺青除去は、

いろんな意味でとても複雑です。

タトゥーに関する知識、

レーザーに関する知識、

皮膚とレーザーの相互関係に関する知識

など、かなり専門的な知識が必要です。

しかしこれらを学ぶ機会や具体的な

情報は少なく、

「Qスイッチレーザーがあるから

とりあえず刺青除去もやっている」

というクリニックが多いのです。

 

赤坂クリニックにはすでに多くの

レーザーがあり、豊富な人材、蓄えた知識も

あります。

そして今回、

タトゥー治療の革命を起こすといわれている

《ピコ秒レーザー》が導入されます。

すでに海外では、多くの良い治療成績が

学術的に報告されています。

日本では《ピコ秒レーザー》を導入している

クリニックが少なく、治療成績の報告などは

これからですが、大いに期待できます。

私もとても期待しています。

 

私は、

『すべてのタトゥーを1年以内で除去する』

ことを目標に、様々な工夫をしながら

《ピコ秒レーザー》を使っていきたいと

考えています。

そこで、《ピコ秒レーザー》による刺青治療

の学術モニターを募集したいと思っています。

刺青除去を考えている方は

ぜひお問い合わせください。

↓  ↓  ↓

最新 Pico(ピコ)レーザーの学術モニター募集中!

《7月下旬~ 8月上旬頃治療開始予定》

 

 Picoway logo

タトゥー・刺青のレーザー治療について ①

2015年7月4日 土曜日

赤坂クリニック・院長の吉家です。

今回からレーザーによるタトゥー・

刺青(いれずみ)除去について、

私の考えを書いていきます。

 

刺青で悩む多くの方は、

まずインターネットで検索し、

情報を得ようとするでしょう。

そして、そこには、刺青は数回の

レーザー治療で元の肌に戻ると

書いてあります。

はたして本当にそうなのでしょうか?

 

現在、レーザーによる刺青除去を

広告しているクリニックはたくさん

あります。

しかし、来院された方に実際に

レーザー治療を勧めるクリニックは

むしろ少ないと私は感じています。

多くの場合、レーザー、切除手術、皮膚移植

(植皮)手術などの長所短所を説明したうえで、

切除や植皮をすすめる場合が多いようです。

 

それはなぜか?

レーザー治療の欠点って何?

 1番の欠点は、『治療回数の多さ』です。

主に海外の医学文献によると、

アマチュアタトゥーの場合 5~ 10 回、

プロが彫ったタトゥーの場合は 15~ 20 回

の治療回数を要すると書いてあります。

1 回レーザー照射した後は皮膚が回復する

までの期間が必要になりますので、

次の治療まで 6~8 週間は待っていただく

ことになります。

すると完全に消えるまでにはいったい

どのくらいの期間が必要になるでしょう?

また 1 回ごとに刺青の面積に応じた費用が

必要ですから、時間の面からも費用の面

からも治療が続かないことが多いのです。

 

2番目の欠点は、レーザーでは

『カラフルな色に対応できない

場合がある』ということです。

レーザーには特定の色に反応し、

周囲の組織を傷つけずに治療できる

という長所があるのですが、

逆に多色のタトゥーに対しては

複数のQスイッチレーザーがないと

対応できないということになります。

また従来のQスイッチレーザーでは

反応しない色素もあるのです。

つづく。

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《7月下旬~ 8月上旬頃治療開始予定》

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瘢痕(傷あと)修正手術【前腕】

2015年5月27日 水曜日

坂クリニック・木下です。

 

今回は右腕の傷あと修正手術の

症例写真を紹介します。

モニター患者さんは20代男性です。

右腕の肘に近いエリアに成熟した

白色線状瘢痕(完全に安定してしまった

傷あと)が密集しています。

このタイプの傷あとを目立たなくする

方法としては、アザやタトゥーで行うような

切除縫縮手術や皮膚移植手術は従来から

ありますが、近年は工夫された植皮術や

フラクショナルレーザー、リハビリメイク

などいろいろな方法が学会などで

発表されています。

しかし広範囲に対応できる良い方法が

いまだ存在しないのが現状です。

 

今回は瘢痕が 4 × 6 cmと狭い範囲に限局

していたこと、短期間で完全に傷あとを

なくしたいというご希望もあったことから、

シンプルに切除縫縮術を選択しました。

Pre PO7

上が手術前、下が手術後 7 日目の抜糸直後

の状態です。

 

下の写真が手術後 1 ヵ月半の状態です。

わざと盛り上げるように縫合していた傷も

ほぼ平らになりつつあります。

PO1.5M

一部茶色に見える色素沈着や

残りの盛り上がりは徐々に

消えていきます。

手術後 3 ヵ月ほどは、縫い寄せたこと

による新しい傷の線がピンク色に見える

期間です。この期間に重要である

 アフターケア(テーピング)を

真面目に続けていただいているのが

伝わってきてうれしいですね。

手首~前腕のタトゥー ⑤【経過のまとめ】

2015年5月22日 金曜日

坂クリニック・木下です。

 

一昨日紹介した症例は、1 回目の手術から

4ヵ月半後に2回目の切除を行いました。

さらに、初回手術からちょうど

1年後に3回目の切除を行い、タトゥー

全体をとることができました。

術前

もともと 7 × 9 cm という

この部位にしては大きな絵柄

でしたので、1回の手術でとってしまう

ことはもちろん不可能です。

複数回に分けての切除を計画した場合は、

患者さんのご都合が許す限り

手術と手術の間隔を最低 3ヵ月以上

(理想的には 6ヵ月以上)あけたうえで、

傷あと周囲のつっぱりが十分に緩むのを

待って手術させていただいています。

その方が、結果的に最小限の手術回数

での切除が可能になります。

 

手首に近い部位のタトゥーでしたので

手術するたびに手首が反らしにくく

なっていないか注意を払っていましたが

最後の手術の抜糸から 1ヵ月の時点で

下の写真のように手術していない右側

の手首とほぼ同様に反らすことが

可能でした。

PO 5w_Renamed_by_IWS

手術後2~3ヵ月間は傷あととその周囲が

まだ若干硬く、つっぱり感を自覚する

時期ですので、柔らかくなるまで

もうしばらく様子をみることで、

さらに手首が反らせるようになる

見込みです。

手首~前腕のタトゥー ④【 3回目術後】

2015年5月20日 水曜日

5月後半はブログをがんばりたい

坂クリニックの木下です。

 

過去に3回にわたって紹介した

前腕(手首寄り)tattooの

3回目の手術が終了したので

紹介します。

参考までに手術前の写真です。

術前

前回紹介した下の写真の時点では

Post2ndOP1.5M

2回目の手術まで終了しており

残存する絵柄の範囲は28×55mmでした。

あと1~2回の手術が必要かも?と

考えていましたが、結局

3回目の手術で残りのtattoo全て

を切除することができました。

PO6th_Renamed_by_IWS

写真は手術後6日目の抜糸直後

状態です。

内出血(皮下出血斑)が消えかかって

いる時期のため黄色に見えます。

次に、抜糸から1ヵ月後の写真です。

PO5w_Renamed_by_IWS

皮膚を縫い寄せる際に傷の線に沿って

わざと少し盛り上げていますが、

3ヵ月ほどで平坦化してきます。

傷の線は周囲よりやや硬く、

全長でピンク色に見える時期です。

今後、傷あとの中でも縫い寄せる際に

きつかった部分でピンク色の線の幅が

数ミリ程度広がってきて目立ち始める

可能性もあります。

この期間はひたすらテーピング

がんばってもらうことになります。

反対側とほぼ同様に手首を反らす

こともでき、仕事も特に支障なく

できるとのことで安心しました。

上腕のタトゥー切除 ③【 2回目術後】

2015年4月6日 月曜日

坂クリニックの木下です。

 

今回は、上腕タトゥーの2回目

の手術前後の画像を紹介します。

1回目の手術で16×10cm

(皮膚を引き伸ばして計測)

の切除縫縮を行い、

術後3ヵ月目の写真です。

傷あとのうち、タトゥーが一番幅広く

切除された中央1/3のところで

若干の赤みがみられます。

PO3M_Rename残存していたタトゥーを20×6cm

の範囲で切除して一本線に縫い寄せました。

1回目の手術時に比べ皮膚が伸びる余裕が

少なかったため、縫い寄せる際に少し

無理がありましたが、全2回の手術で

絵柄全体をなくすことができました。

PO1W_Rename

写真は手術後1週間目の抜糸直後

の状態です。

傷あとがミミズ腫れのように見えるのは

数か月後に肥厚性瘢痕を生じにくくする

ために、皮膚を縫う際にわざと盛り上げ

ているからです。

2~3か月の経過で平らになります。

上腕のタトゥー切除 ②【1回目術後】

2015年4月4日 土曜日

ブログらしくなってきて

とまどっている

坂クリニック・木下です。

 

昨日のブログで紹介した

上腕タトゥーの治療経過です。

1回目の手術では16×10cm

(皮膚を引き伸ばして計測)

の範囲で切除して、一直線に

縫い寄せました。

術後1ヵ月目の写真です。

PO1M_Rename

 抜糸後は傷あとに対するアフターケア

として常に肌色のテープを貼って

いただくため、皮膚にしわが寄った

ようになっています。