‘木下’ カテゴリーのアーカイブ
2014年11月19日 水曜日
赤坂クリニックの木下です。
今回から数回に分けて
眼瞼下垂症手術の症例写真を
紹介します。
(写真の掲載をお許しいただき
ありがとうございました。)
①「目元のたるみが気になり始めた」
②「目が小さくなってきた」という悩み
で来院された60代の女性です。
普通に正面を見ていただいているだけ
ですが、おでこや眉間にしわが寄って
なんとなく険しい表情に見えます。

まず、
①の悩みについて診察しました。
元々は “ ひとえまぶた ” だった
とのことで、左目では上まぶたの
たるんだ皮膚がまつ毛にダイレクトに
かぶさってきています。(←ひとえ
まぶたの人の特徴でもあります。)
“ まつ毛の気持ち ” になってみると、
目を開けるたびに乗っかってくる
皮膚が煩わしく、払いのけたい気分
だと思います。
また、かぶさりの程度が強くなるほど
視界の邪魔にもなりはじめます。
そこで患者さんは、目を開くたびに
無意識におでこの筋肉(前頭筋)を
動員して左まゆ毛を少し持ち上げ
(=上まぶたのたるみを引き上げ)、
まつ毛にかぶさる皮膚の払いのけを
手伝ってあげながら、必要な視界を
確保することになります。
幸い右目は、加齢に伴い “ ふたえの
ライン ” が出現していたために、
まつ毛より上のたるんだ皮膚が
“ ふたえライン ” で一度折り返された
あとに、まつ毛側に垂れ下がって
きており、まつ毛にダイレクト
にかぶさる状態から免れています。
まつ毛にとっては皮膚の払いのけが
いつも必要ではない快適な状態でしょう。
しかし、よく見ると左右対称におでこの
シワが寄っていることから、おでこの筋肉
を動員して右のまゆ毛も左まゆ毛と同じ
高さまで引き上げているようです。
続く・・・。
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2014年11月17日 月曜日
赤坂クリニックの木下です。
昨日はかなり久しぶりに
ボーリングを楽しんできました。
全身で投球したつもりですが、
幸い筋肉痛もなく普通に仕事
できています。

さて、今回から
『眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう』
について数回に分けて紹介したいと
思います。
形成外科や眼科では昔から
治療対象であった『眼瞼下垂症』という
「ややマイナー」な病気は、ある時期を
境に一気に「(やや?)メジャー」な病気に
なり、一般に知られるようになりました。
ある時期とは・・・、
忘れもしない9~10年前(?)、
NHKの「ためしてガッテン」などいくつかの
テレビ番組で、『まぶたの下がりを治すと
肩こりや頭痛なども改善する!』といった
感じでややセンセーショナルにPRされた
まさにその時期です。
その影響で全国の形成外科や眼科に
相談に来る患者さんが急増したという
エピソードもありました。
その後も数年おきにテレビなどで
紹介されたり、形成外科医・眼科医からの
積極的な啓蒙活動により「(やや?)メジャー」
な地位が維持されているように感じます。
当時、“まぶたの下がり” ➡ “肩凝りや頭痛
を発症”といった一見関係なさそうな症状の
発生メカニズムや、《松尾法》や《信州大式》と
呼ばれる手術法は、信州大学形成外科の
松尾清教授が形成外科学会や医学雑誌などで
唱えはじめたものです。
その後、全国の形成外科の施設から
肩凝りや頭痛などが確かに改善するという
学会報告も相次ぐなか、メカニズムついての
異論が一部の医師などからありつつも、
松尾理論や松尾法手術は現在の
眼瞼下垂症治療分野に定着しています。
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2014年11月15日 土曜日
赤坂クリニックの木下です。
福岡城のお濠端もすっかり
秋らしくなりました。

更新が遅れましたが、
前回の続きです。
スレッドリフトで使われる糸の
種類はさまざまで、流行り廃り
もあるジャンルです。
今回のセミナーでは
新タイプのスレッドリフトである
N-COG(ニュートンコグ)の
コンセプトや施術のコツなどを
学んできました。
講師はN-COGを日本に導入した
吉田先生でした。
N-COGは、
糸表面の引っかかり(COG)加工が
特殊で、皮膚の内側からの
引き上げ力が分散されることで
皮膚表面に陥凹変形などを
生じにくいのが特長です。
さらに、この糸を皮下脂肪層に
通す際に先端が丸い針(カニューレ)
を使用するため内出血のリスクが
かなり減少します。
また、材質が溶ける糸(吸収糸)
なので、将来的に体内に異物を残す
心配がありません。
たるみ改善の手段としてのスレッドリフトは
万能ではありませんし限界もありますが、
派手な手術を回避したい方にとっては
定期的なヒアルロン酸注入やレーザー治療
などと上手く組み合わせることで有効な
手段となりうると考えています。
そして、
吉家院長にセミナーの報告をしたところ
当院でのN-COG導入にGOサインが
でました。
正式に診療メニューに加わったら
また報告します!
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2014年11月10日 月曜日
美人女医さん軍団に囲まれても
ニヤけずに平静を装っている(つもりの)
赤坂クリニック・木下です。
(そもそも囲んでくれているわけ
ではありませんが・・・)
昨日は雨の心斎橋で開催された
スレッドリフトのセミナーに
参加してきました。
スレッドリフトとは、
釣り針の先にある返しのような
ひっかかり(Cog コグ)加工が
たくさん施された医療用の
ナイロン糸(溶けない糸)や
吸収糸(溶ける糸)を、
ほっぺたや首のたるんだエリアや
もたついたアゴのラインの
皮下脂肪層内に通すことで
たるみを改善させる治療法です。
現在赤坂クリニックには糸による
リフトのメニューがないため、
効果的かつリスクやトラブルが
最小限の糸と施術方法を以前から
吉家院長と探していました。
明日に続く・・・。

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2014年11月5日 水曜日
最近ランチした
大名の老舗インド料理店での出来事。
日本語が達者なインド人店長が
空いた食器を下げに来て
「お皿を下げましょうか?
目の前から。」と言われ、
外国語習得の難しさというか
奥の深さをしみじみと味わった、
赤坂クリニックの木下です。
今回はクリニックから
車で10分ほどの中央区桜坂にある
中華料理店【凛丹(りんたん)】です。
薬院側から六本松方面に向かって
桜坂を下る途中の右手にあるお店です。
お店の前の駐車スペース(1台)に
狙いを定めて思い切り右折したら、
道路の中央線に立っている緑のポールに
気づかず車のど真ん中で乗り越えて
しまいました。
(曲がるポールで良かった・・・)

写真はエビチリ定食で噂どおり
美味でした。
食後6時間ぐらい口腔内がしびれる
麻婆豆腐もいただきましたが
リピートしたくなる味でした!
(お店の感想が少なくてすみません・・・)
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2014年10月31日 金曜日
赤坂クリニックの木下です。
今回は、『ホクロ切除手術』の
症例写真を紹介します。
(写真の掲載をお許しいただき
ありがとうございました。)
ほくろ除去の方法としては
以下の2種類が代表的です。
①炭酸ガスレーザーや高周波メスで
削るように切除する
②メスで切除して縫い寄せる
(1本の線に縫い寄せてしまう
単純縫縮術がほとんどです)
今回紹介するのは
②の単純縫縮術の経過です。
↓ 写真は左の小鼻(鼻翼部)の
外側にある最大径7mmのほくろです。
治療を希望される頻度が高い
部位のひとつです。

①の方法でも対応可能でしたが、
切除して縫い寄せた場合でも、
小鼻と頬の間の溝に沿った傷跡に
すればほとんど目立たないため、
話し合いの結果②の方法で行う
ことになりました。
↓ 手術直後です。

手術の所要時間は局所麻酔の
時間込みで30分程度です。
小鼻の下の方に肌色のテープが
貼られているところは、
①の方法で小さなホクロを
とっています。
↓ 抜糸後 4 ヵ月目頃の状態です。

手術から最低2~3ヵ月間は
傷あとが赤く、周囲より硬く
触れるのは 通常の経過です。
①の方法で除去した小さな
ホクロもきれいになくなり、
傷あとの赤みがわずかに
残るだけとなっています。
赤坂クリニックでは
ほくろ除去の方法決定にあたり、
各方法の利点・欠点、手術後に
必要な処置内容、 傷が治る経過、
予想される傷跡についてなど、
カウンセリング時に詳しい情報を
お伝えしたうえで行っています。
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2014年10月28日 火曜日
“漢字の書き順が正しい美容形成
外科医 ?! ” を目指して、つい先日
中高生や20代の若者にまぎれて
『漢検』準2級(←弱気)を受験した、
赤坂クリニックの木下です。
高校在学程度というレベル設定ですが、
私にとっては気合を入れて準備しないと
難しい内容でした。
恥ずかしながら、
「捕まる」や「誉れ」の送り仮名を
間違えてしまったり、
議論の「応酬」という漢字を
「応襲」と書いてしまいました・・・。

気を取り直して、別件の報告です。
赤坂クリニックの近くにあった
皿うどんで有名な『赤坂十八番』が
つい最近閉店していました。

まだ「ちゃんぽん」しか食べたことがなく、
看板メニューの皿うどんにトライ
したかったので残念です。

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2014年10月27日 月曜日
赤坂クリニックの木下です。
一昨日の続きです。
この患者さんは現在までに
2回目の手術まで終了しています。
タトゥーを複数回に分けて切除していく
この手術では、回数を重ねるごとに
切除可能な幅も狭まり、縫い寄せも
難しくなっていきます。
1回目の手術で3.5cm幅切除できましたが、
2回目の手術で切除できたのは
最大2.2cm幅でした。
今後、1~2回の手術が必要な見込みですが、
これからが特にしんどくなります。


写真の時点で、手首の動きに制限はなく
今までどおり仕事もできているとのことでした。
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2014年10月25日 土曜日
赤坂クリニックの木下です。
昨日書いたとおり、この部位は
露出部であり、治療結果の良し悪しが
否応なしに目につきます。
また、皮膚を広く切り取ったあとに
非常に縫い寄せづらいエリアです。
皮膚を切除しすぎるとつっぱって
しまうので、手首を十分に反らせなくなる
可能性もあり、もしバスガイドさんだったら
しんどいと思います。
患者さんが希望するゴールと
マッチするならば、
レーザー治療で気長に
治療する方が無難なタトゥーです。
患者さんがタトゥーをとりたかった理由は、
将来資格を取得するための準備目的
とのことでしたので、治療終了までの
期限が限られていました。
中途半端に色や絵柄が残るのも困るとのことで、
複数回(最低3回)に分けて安全に切除
していこうという方針になりました。
1回目の手術では写真での縦方向に
最大7cmあったタトゥーのうち
3.5cm幅を切除しました。
写真は1回目の手術から
2ヵ月半経過したときの状態です。
まだまだ残っているという感じです。


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2014年10月24日 金曜日
赤坂クリニックの木下です。
今回からは、タトゥー切除手術
の症例写真を紹介します
(途中経過ですが・・・)。

手首よりも少し肘側(前腕)
にあるタトゥーです。
この部位のワンポイントの
タトゥーとしては大きめの絵柄
ではないでしょうか。


手や手首付近は、日常生活において
常に隠そうとすると無理がある部位です。
肘から先、膝から下、首から上は保険診療でも
露出部と定義され、形成外科医としては
仕上がりにことさら気を遣うエリアです。
さらに、この方は旧知の外科ドクターから
紹介いただいた患者さんでもあり、
プレッシャーもかかります !(汗)
(わざわざ赤坂クリニックを
ご指名いただき感謝しています !!)
タトゥーそのものは、濃淡がありますが
レーザーで回数を重ねていくと
結構目立たなくなる可能性はありました。
しかし治療回数・時間と費用をかけたあげく、
濃かったところがぼんやり残ったり、
レーザー後の瘢痕(きずあと)や白斑などを
残す可能性も否定できません。
続く・・・。
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