‘木下’ カテゴリーのアーカイブ
2016年5月16日 月曜日
赤坂クリニック・木下です。
今回は、形成外科で手術を行う
機会が多い皮膚良性腫瘍のひとつ、
『石灰化上皮腫』の切除手術の
経過写真を紹介します。
(写真の掲載をお許し下さり
ありがとうございました。)
10代前半の女児で、約 3年前に
自覚した頬のしこりが徐々に
大きくなってきたとのこと。
かかりつけの皮膚科医院から
手術目的で当院に紹介されました。
初診時、頬(もみあげの前方)に
最大 2.5cmの少し盛り上がった
硬いしこりが確認できました。

必要最小限の切開できちんと
摘出する方針とし、局所麻酔下に
1.5cm弱の切開で全摘しました。
典型的な石灰化上皮腫です。

真横から見ると厚さは 1cmでした。

術後6日目の抜糸直後です。↓ ↓

抜糸後 1ヵ月の状態です。↓ ↓

斜め前から見ても特に変形などありません。

傷あとの細い線はあと 2ヵ月ぐらい
ピンク色に見えます。
その間は肌色のテープを貼って
いただくことになります。
参考までに、
この手術は保険診療で行うため、
3割負担の場合、手術手技料は
5,000円弱です。
その他、初診料等が別途必要です。
(手術手技料は縫い寄せた創の長さや
腫瘍の部位によって異なります。)
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2016年5月14日 土曜日
赤坂クリニック・木下です。
以前の中園ドクターの記事(コチラ)
に対抗(?)して、私自身の好みで
初めて買ったと記憶している
レコードを紹介します。
大好きだった『ルパン三世のテーマ』
です。

7歳の時に発売されているので
かれこれ40年近く前です。
現在でもいろいろなアレンジで演奏され
続ける、まさに名曲です!
今後もとっておきの名盤(迷盤?)
を紹介していきたいと思います。
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2016年5月2日 月曜日
赤坂クリニック・木下です。
いまのところ好天に恵まれている
ゴールデンウィークですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はGWの夜長に、ずっと気になっていた
【セッション】という映画を観ました。

(映画の紹介HP>>コチラ)
大学時代にジャズのビッグバンド経験
がある者としては、とても感銘を受け
つつ複雑な気分にもなってしまい、
しばらく眠れませんでした。
楽器に限らず何かをマスターするために
厳しい指導者のもとで一定期間何かを
犠牲にしたことがある方には
おススメの映画です。
(厳しい指導がトラウマになっている方は
観ないほうがよいかもしれません)
そして、この映画とはレベルが違いすぎる
個人的エピソードを思い出しました。
かれこれ30年前、高校の吹奏楽部の
サックスパートみんなで福岡市内の
某有名楽器店で開催されたプロサックス
奏者の某先生のレッスンを受けたときの
エピソードです。
挨拶の仕方が悪いということでレッスンが
始まる前からこっぴどく怒られてしまい、
それだけで委縮してしまいました。
高名な先生を前に礼儀作法も知らない
高校生だったわけです。
(とても怖い先生として有名ということを
後で知りました。
先に教えてほしかった・・・。)
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2016年4月26日 火曜日
赤坂クリニック・木下です。
今回は、
多色彫り(マルチカラー)のタトゥーに
対する最新ピコ秒レーザー《PicoWay》
による治療経過を紹介します。
ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーに比べ
黒以外の様々な色に対して効果があるというのが
ウリの一つです。
すでに日本国内で数種類のピコ秒レーザー
が発売されていますが、機種によって
消しやすい色の得意・不得意があります。
治療開始前のふくらはぎ外側(下腿)
のタトゥーです。
(一部に丸いカサブタが付着していますが、
事前に行ったテスト照射のあとです。)↓ ↓

水色や紫はピコレーザーが効きにくい
可能性があったため、Qスイッチ
アレキサンドライトレーザーも動員
しました。(費用はピコレーザー
のモニター価格のままです。)
(その後1.5ヵ月毎の治療間隔で現在3回目
まで終了しています。)
2回目のピコレーザー 照射後 1.5ヵ月時
の状態です。↓ ↓

赤と黄色が2回の治療で順調に薄く
なっているのがわかると思います。
今後いろいろ工夫しながら
濃い黒・茶色・暗赤色を
せっせと消していく予定です。
今後も引き続き治療経過を紹介したいと
思います。
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2016年4月25日 月曜日
赤坂クリニック・木下です。
今月中旬まで学会準備に縛られて
いましたが、その解放感にしっかり
浸ったため、症例写真の紹介も
ボチボチ再開したいと思います。
今回は、「下まぶたのたるみ・クマ」を
改善させるための手術の一つである
『下まぶたたるみとり手術(筋皮弁法)』
の症例写真を紹介します。
当院では、下まぶたのたるみ・クマ改善目的
の手術として、下記の 4種類があります。
① 経結膜脱脂術
② 皮弁(ひべん)法
③ 筋皮弁(きんひべん)法 ←今回の術式
④ ハムラ法
( ハムラ法についての過去の記事は
《術式を選択する際は、下まぶたのたるみの
程度だけでなく、頬のボリューム低下など
周囲の状態も考慮しながら慎重に決定します。》
術前写真です。

70代女性で下まぶたのふくらみ(目袋)
とともに皮膚のたるみが存在します。
数十年前に同じ手術を他院で受けておられ、
傷あとの白っぽい線が見えると思います。
頬部前面のボリューム(ふくらみ)の低下
もあるため目袋の下のくぼみ(クマ)が
余計に目立つ印象です。
今回の手術では、脂肪の減量後に
たるんだ皮膚を最低限切除し、皮膚と
眼輪筋が重なった「筋皮弁」で下まぶた
のハリを取り戻しました。
術後 5日目の抜糸終了時の写真です。

皮下出血斑を両側にみとめます。
5日目にしては腫れが少なくすみました。
術後 19日目です。
(斜め方向写真で目線が異なって
おり比較しづらくなっています。)

腫れも皮下出血斑もほとんど
目立たなくなりました。
傷あとは2~3ヵ月間ピンクの線
として認識されるため、メイク等
で隠していただいています。
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2016年4月20日 水曜日
赤坂クリニック・木下です。
先日から続いている熊本県を中心とした地震
で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
熊本や大分から通院してくださっている方も
おられるため、今後の状況変化についても
気がかりです。
先週は3日間のお休みさせていただき
福岡国際会議場で開催された
《第59回 日本形成外科学会総会・学術集会》
で発表してまいりました。
最初の地震が発生した時は学会2日目
の夜でした。
私の発表は学会最終日(3日目)でしたので、
自宅で余震を感じながら発表内容の再確認を
行い、無事発表することができました。

今回発表したタイトルは
『刺青治療におけるピコ秒レーザーの役割
:病理組織所見にもとづく治療効果の検討』
というものです。
タトゥー治療におけるピコレーザーの有用性や
その理由を、皮膚の顕微鏡所見から検討した
という内容です。
【ピコレーザー】についてのシンポジウム
という大舞台での発表で緊張しましたが、
ピコレーザーという最新かつ画期的な
機器でタトゥーやシミの治療を安全に
効率よく行っていく上でのヒントを得る
ことができ非常に有意義でした。
また、今回の発表のためにご協力
いただいたモニター患者さんに
感謝いたします。

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2016年3月30日 水曜日
赤坂クリニック・木下です。

クリニックそばの舞鶴公園(写真奥)
では、先週末から恒例の『さくらまつり』
が始まり、まだ満開ではありませんが
人通りが増えています。
クリニックに一番近い桜の木は
赤坂西交差点に1本あります。

お濠の東端の桜ですが、舞鶴公園の
桜より少し早く見ごろになり、
通勤中に楽しませてもらっています。
さて今回も、
人気の最新ピコ秒レーザー
《PicoWay》
によるタトゥー除去治療
の経過を紹介します。
前胸部の黒一色のタトゥーです。↓ ↓

色が濃いところはインクの量が非常に
多いため、一部にQスイッチヤグレーザー
も動員しました。(費用はピコレーザーの
モニター価格のままです。)
1回目のピコレーザー 照射後
1.5ヵ月目です。↓ ↓

アルファベットの透かし彫りは
消えています。
濃いところはインクの量が減っている
と思われますが、パッと見の変化が
乏しいです。
2回目のピコレーザー 照射後
1.5ヵ月目です。(3回目の治療直前)↓ ↓

タトゥー全体が薄くなり始めたのが
わかると思います。
今後も引き続き治療経過を紹介したいと
思います。
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2016年3月25日 金曜日
赤坂クリニック・木下です。
前回に続き、人気の
最新ピコ秒レーザー
《PicoWay》
によるタトゥー除去治療
の経過を紹介します。
前胸部のタトゥーです。↓ ↓

色が濃いところはインクの量が非常に
多いため、一部にQスイッチヤグレーザー
も動員しました。(費用はピコレーザーの
モニター価格のままです。)
1回目のピコレーザー 照射後8日目です。↓ ↓

向かって左半分が黄色っぽく見えるのは
レーザー照射前の局所麻酔(注射)が
原因の内出血(皮下出血斑)です。
透かし彫りだったところは、
1回の治療でインクの色が見えなく
なっているのがわかるかと思います。
この患者様の次回の治療はご都合
により約2年後の予定です。
今後も引き続き治療経過を紹介したいと
思います。
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2016年3月23日 水曜日
赤坂クリニック・木下です。
お花見シーズン間近です。
クリニック近くの舞鶴公園では
順次咲き乱れそうな雰囲気です。

(一昨日の写真です。)
今回は1月に紹介した
《PicoWay》
によるタトゥー除去治療
の経過です。
肘より上のタトゥーの一部です。↓ ↓

1回目のピコレーザー 照射後
7週間目です。↓ ↓

文字が太いところはインクの量が非常に
多いため、治療効率をアップさせる目的で
2回目の治療時から色が濃いところに対し、
Qスイッチヤグレーザーも動員しました。
(費用はピコレーザーのモニター価格の
ままです。)
その照射後1.5ヵ月目です。↓ ↓

上の写真の日に同様の方法で
3回目の照射を行いました。
今後も引き続き治療経過を紹介したいと
思います。
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2016年3月15日 火曜日
赤坂クリニック・木下です。

先週土曜日は診療を休ませていただき
(会長:久留米大学形成外科
清川兼輔教授)
に参加してきました。

記念すべき第100回ということもあり、
会長の清川教授のご尽力で
太宰府天満宮の社務所という
非常に珍しい会場での開催が
実現したようです。
現在、学会の名称は
「九州・沖縄形成外科学会」
ですが、以前は「九州地方会」と
呼ばれ研修医時代の学会発表
デビューの場でもありました。
(九州地方会は全国的にみて
厳しいツッコミで有名な学会みたいで
まさに九州で働く形成外科医としての
登竜門といえるかもしれません。)
私も研修医1年目以来、
九州地方会では幾度も発表や座長を
させていただきました。
その都度、
他大学や他施設の先生から
ご指摘や励ましを受けながら
成長してきた実感があります。
今回は、
学会のあゆみを振り返るような
教育講演やランチョンセミナー
だけでなく、
太宰府天満宮の宮司さまによる
特別講演など貴重なお話しを
聴くことができて、参加した甲斐が
ありました。

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