赤坂クリニックの木下です。
今回から数回に分けて
眼瞼下垂症手術の症例写真を
紹介します。
(写真の掲載をお許しいただき
ありがとうございました。)
①「目元のたるみが気になり始めた」
②「目が小さくなってきた」という悩み
で来院された60代の女性です。
普通に正面を見ていただいているだけ
ですが、おでこや眉間にしわが寄って
なんとなく険しい表情に見えます。
まず、
①の悩みについて診察しました。
元々は “ ひとえまぶた ” だった
とのことで、左目では上まぶたの
たるんだ皮膚がまつ毛にダイレクトに
かぶさってきています。(←ひとえ
まぶたの人の特徴でもあります。)
“ まつ毛の気持ち ” になってみると、
目を開けるたびに乗っかってくる
皮膚が煩わしく、払いのけたい気分
だと思います。
また、かぶさりの程度が強くなるほど
視界の邪魔にもなりはじめます。
そこで患者さんは、目を開くたびに
無意識におでこの筋肉(前頭筋)を
動員して左まゆ毛を少し持ち上げ
(=上まぶたのたるみを引き上げ)、
まつ毛にかぶさる皮膚の払いのけを
手伝ってあげながら、必要な視界を
確保することになります。
幸い右目は、加齢に伴い “ ふたえの
ライン ” が出現していたために、
まつ毛より上のたるんだ皮膚が
“ ふたえライン ” で一度折り返された
あとに、まつ毛側に垂れ下がって
きており、まつ毛にダイレクト
にかぶさる状態から免れています。
まつ毛にとっては皮膚の払いのけが
いつも必要ではない快適な状態でしょう。