‘症例写真’ カテゴリーのアーカイブ

症例写真【石灰化上皮腫の摘出手術(小児)】

2016年5月16日 月曜日

坂クリニック・木下です。

 

今回は、形成外科で手術を行う

機会が多い皮膚良性腫瘍のひとつ、

『石灰化上皮腫』の切除手術の

経過写真を紹介します。

(写真の掲載をお許し下さり

ありがとうございました。)

 

10代前半の女児で、約 3年前に

自覚した頬のしこりが徐々に

大きくなってきたとのこと。

かかりつけの皮膚科医院から

手術目的で当院に紹介されました。

初診時、頬(もみあげの前方)に

最大 2.5cmの少し盛り上がった

硬いしこりが確認できました。

Pre marking_

必要最小限の切開できちんと

摘出する方針とし、局所麻酔下に

1.5cm弱の切開で全摘しました。

典型的な石灰化上皮腫です。

PO0_

真横から見ると厚さは 1cmでした。

PO0 (2)_

術後6日目の抜糸直後です。↓ ↓

PO6_

抜糸後 1ヵ月の状態です。↓ ↓

PO5w_

斜め前から見ても特に変形などありません。

PO5w (2)_

傷あとの細い線はあと 2ヵ月ぐらい

ピンク色に見えます。

その間は肌色のテープを貼って

いただくことになります。

 

参考までに、

この手術は保険診療で行うため、

3割負担の場合、手術手技料は

5,000円弱です。

その他、初診料等が別途必要です。

(手術手技料は縫い寄せた創の長さや

腫瘍の部位によって異なります。)

ピコレーザー症例写真【マルチカラー タトゥー】

2016年4月26日 火曜日

 

坂クリニック・木下です。

 

今回は、

多色彫り(マルチカラー)のタトゥーに

対する最新ピコ秒レーザー《PicoWay》

による治療経過を紹介します。

ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーに比べ

黒以外の様々な色に対して効果があるというのが

ウリの一つです。

すでに日本国内で数種類のピコ秒レーザー

が発売されていますが、機種によって

消しやすい色の得意・不得意があります。

 

 治療開始前のふくらはぎ外側(下腿)

のタトゥーです。

(一部に丸いカサブタが付着していますが、

事前に行ったテスト照射のあとです。)↓ ↓

Before_ (2)

水色や紫はピコレーザーが効きにくい

可能性があったため、Qスイッチ

アレキサンドライトレーザーも動員

しました。(費用はピコレーザー

のモニター価格のままです。)

 

(その後1.5ヵ月毎の治療間隔で現在3回目

まで終了しています。)

2回目のピコレーザー 照射後 1.5ヵ月時

の状態です。↓ ↓

3M_

赤と黄色が2回の治療で順調に薄く

なっているのがわかると思います。

今後いろいろ工夫しながら

濃い黒・茶色・暗赤色を

せっせと消していく予定です。

今後も引き続き治療経過を紹介したいと

思います。

症例写真【下まぶたたるみとり手術・19日目】

2016年4月25日 月曜日

坂クリニック・木下です。

今月中旬まで学会準備に縛られて

いましたが、その解放感にしっかり

浸ったため、症例写真の紹介も

ボチボチ再開したいと思います。

 

今回は、「下まぶたのたるみ・クマ」を

改善させるための手術の一つである

『下まぶたたるみとり手術(筋皮弁法)』

の症例写真を紹介します。

当院では、下まぶたのたるみ・クマ改善目的

の手術として、下記の 4種類があります。

① 経結膜脱脂術

② 皮弁(ひべん)法

③ 筋皮弁(きんひべん)法 ←今回の術式

④ ハムラ法

( ハムラ法についての過去の記事は

>>こちら )

《術式を選択する際は、下まぶたのたるみの

程度だけでなく、頬のボリューム低下など

周囲の状態も考慮しながら慎重に決定します。》

 

術前写真です。

Before_ Before (2)_ Before (3)_

70代女性で下まぶたのふくらみ(目袋)

とともに皮膚のたるみが存在します。

数十年前に同じ手術を他院で受けておられ、

傷あとの白っぽい線が見えると思います。

頬部前面のボリューム(ふくらみ)の低下

もあるため目袋の下のくぼみ(クマ)が

余計に目立つ印象です。

今回の手術では、脂肪の減量後に

たるんだ皮膚を最低限切除し、皮膚と

眼輪筋が重なった「筋皮弁」で下まぶた

のハリを取り戻しました。

 

術後 5日目の抜糸終了時の写真です。

PO5_

皮下出血斑を両側にみとめます。

5日目にしては腫れが少なくすみました。

 

術後 19日目です。

(斜め方向写真で目線が異なって

おり比較しづらくなっています。)

PO19_ PO19 (2)_ PO19 (3)_

腫れも皮下出血斑もほとんど

目立たなくなりました。

傷あとは2~3ヵ月間ピンクの線

として認識されるため、メイク等

で隠していただいています。

ピコレーザー症例写真【胸のタトゥー除去】

2016年3月30日 水曜日

坂クリニック・木下です。

20160330 (2)

クリニックそばの舞鶴公園(写真奥)

では、先週末から恒例の『さくらまつり』

が始まり、まだ満開ではありませんが

人通りが増えています。

クリニックに一番近い桜の木は

赤坂西交差点に1本あります。

20160330

お濠の東端の桜ですが、舞鶴公園の

桜より少し早く見ごろになり、

通勤中に楽しませてもらっています。

 

さて今回も、

人気の最新ピコ秒レーザー

《PicoWay》

によるタトゥー除去治療

の経過を紹介します。

 

前胸部の黒一色のタトゥーです。↓ ↓

Before_ (3)

色が濃いところはインクの量が非常に

多いため、一部にQスイッチヤグレーザー

も動員しました。(費用はピコレーザーの

モニター価格のままです。)

 

1回目のピコレーザー 照射後

1.5ヵ月目です。↓ ↓

PostTx1 1.5M_

アルファベットの透かし彫りは

消えています。

濃いところはインクの量が減っている

と思われますが、パッと見の変化が

乏しいです。

 2回目のピコレーザー 照射後

1.5ヵ月目です。(3回目の治療直前)↓ ↓

PostTx2 1.5M_ (2)

タトゥー全体が薄くなり始めたのが

わかると思います。

 

今後も引き続き治療経過を紹介したいと

思います。

ピコレーザー症例写真【胸のタトゥー除去】

2016年3月25日 金曜日

坂クリニック・木下です。

前回に続き、人気の

最新ピコ秒レーザー

《PicoWay》

によるタトゥー除去治療

の経過を紹介します。

 

前胸部のタトゥーです。↓ ↓

Before_ (2)

色が濃いところはインクの量が非常に

多いため、一部にQスイッチヤグレーザー

も動員しました。(費用はピコレーザーの

モニター価格のままです。)

 

1回目のピコレーザー 照射後8日目です。↓ ↓

PostTx1 8th_

向かって左半分が黄色っぽく見えるのは

レーザー照射前の局所麻酔(注射)が

原因の内出血(皮下出血斑)です。

透かし彫りだったところは、

1回の治療でインクの色が見えなく

なっているのがわかるかと思います。

 

この患者様の次回の治療はご都合

により約2年後の予定です。

今後も引き続き治療経過を紹介したいと

思います。

症例写真【くぼんだコメカミの改善 】

2016年2月26日 金曜日

坂クリニック・木下です。

今朝は寒かったですね~。

 

 さて今回は

『コメカミへのヒアルロン酸注入』

行った女性(40代後半)の症例写真を

紹介します。

 

コメカミへのヒアルロン酸注入の

過去記事 はこちら。

 

個人差はありますが

「コメカミのくぼみ」は40代頃から

目立ち始める場合があります。

形態改善の手段としてヒアルロン酸注入

が有効であることをお伝えしています。

くぼみを減らして上顔面の輪郭が

スムーズな曲線で構成されると、

柔らかい印象を与えることが

できます。

 

注入前の状態です。↓ ↓

beforeHA_

向かって右のコメカミは平坦で

目の外側の骨の張り出しが目立ちます。

左側はコメカミが浅いお皿状に

凹んでいます。

掲載した写真ではわかりにくいですが

ほほ骨の横方向への張り出しも

目立っています。

 

ヒアルロン酸注入後

1 週間目の写真です。↓ ↓

HA1w_

ヒアルロン酸は片側  1.0 mlずつ

計 2.0 ml注入しました。

コメカミなどの輪郭形成に適した

「モデリス」という製品を使用しました。

内出血の跡(皮下出血斑)は生じて

いません。

 

注入後 4.5ヵ月の状態です。↓ ↓

4.5M_

陥凹の再発はまだみとめられず、

目の外側の骨ばった印象はなく、

自然な形態が維持できています。

 

一般的にヒアルロン酸は

6~8ヵ月程度で自然吸収

されてしまいます。

「モデリス」は約 1年ぐらいもつ

印象です。(吸収までの期間は

製品や注入量により差があります。)

症例写真【ピコレーザーで腕のタトゥー除去】

2016年2月24日 水曜日

月の後半に駆け込みで

ブログを更新するタイプの

坂クリニック・木下です。

 

今回は、

最新ピコ秒レーザー《PicoWay》

による腕のタトゥー除去治療中の

モニター患者さんの経過写真を

紹介します。

 

初回治療直前の状態です。

色は黒 1色で、濃淡のある絵柄です。↓ ↓

pre_

ピコレーザーによる初回治療後

 2ヵ月目です。↓ ↓

PostTx1 2M_

透かし彫りのエリアは1回の治療で

結構薄くなっています。

濃い部分も一段階薄くなっています。

この日に2回目のレーザー治療を行いました。

 

今後も引き続き治療経過を紹介したいと

思います。

症例写真【全切開ふたえまぶた手術・男性 ②】

2016年2月20日 土曜日

坂クリニック・木下です。

前回の続きで、男性の

『全切開による二重まぶた手術』

の経過写真を紹介します。

 

手術後 3ヵ月の状態です。↓ ↓

PO3M_ PO3M (2)_

腫れはほぼ100%消失しています。

キズの線がごくごくわずかに

ピンク色です。

 

手術後 1年の状態です。↓ ↓

(一番上は手術前です)

PREOP_ PO1Y_ PO1Y (2)_

ご希望どおりの

「控えめな二重」

仕上がっています。

二重にしたことで目が開けやすく

なったため、黒目の露出も増え

目もとが明るい印象に変化

しています。

キズの線は二重のラインに

一致していて目立ちません。

症例写真【全切開ふたえまぶた手術・男性 ①】

2016年2月19日 金曜日

昨日さっぱり髪を切った

坂クリニック・木下です。

うなじがスースーすーばい。

↑↑(武田鉄矢風博多弁?)

 

さて今回は

『全切開による二重まぶた手術』

の経過写真を紹介します。

二重まぶた手術(重瞼術)で

人気があるのは、プチ整形の

代表格ともいえる『埋没法』かも

しれませんが、当院では

『全切開法』を埋没法と同じ

ぐらい多く行っています。

 

男性の『全切開法』は、女性同様

二重まぶた希望の20代前後から

たるみとり希望の70~80代まで

幅広い年齢層に対し行っています。

 

女性との違いは、二重の仕上がりに

対する希望内容です。

男性は、「パッチリしたかわいい二重」

ではなく、目ヂカラが強調される

「奥二重」や幅の狭い「控えめな二重」

を希望されることが多いです。

 

症例写真は20代男性です。

PREOP_

手術前の状態です。

典型的な一重まぶたです。

額の筋肉も使って目を開けているため

眉毛の位置が少し上がっています。

その影響で上まぶたのくぼみが

やや深めです。

「控えめな二重」を希望されました。

 

手術終了時の状態です。↓ ↓

OPO_ OPC_

控えめな設定の場合、

手術直後の腫れが少なめで

済むことが多いです。

 

手術後 3週目の写真です。↓ ↓

PO3W_ PO3w_

まだ腫れているため、

「控えめな二重」ではなく

「かわいい感じの二重」

見える時期です。

キズの線もまだ赤いですね。

 

その後の経過は次回紹介します。

症例写真【ピコレーザーで胸部タトゥー除去】

2016年2月17日 水曜日

早く髪を切りたい

坂クリニック・木下です。

 

シネロン・キャンデラ社の

最新ピコ秒レーザー《PicoWay》

を九州で初導入して以来、

ちょうど半年がたちました。

ピコレーザーでのタトゥー治療を

開始したモニター患者さんも

増えました。

 現在は最短で 1ヵ月半の間隔で治療して

いますので、ほぼ毎日のようにタトゥーへの

レーザー照射や照射後の検診を行っています。

 

今回はピコレーザー《PicoWay》

による胸部のタトゥー除去治療

を 1回受けた患者さんの経過写真

を紹介します。

 

 初回治療直前の状態です。

色は1色ですが、かなり濃厚な

色合いです。↓ ↓

Before_

ピコレーザーを照射後 1.5ヵ月目です。↓ ↓

PP1.5M_

タトゥーが一段階薄くなり、

インクによる絵柄の厚み(盛り上がり)

が少し減少したのがわかるかと思います。

この日に2回目のレーザー治療を行いました。

 

今後も引き続き治療経過を紹介したいと

思います。